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トリップする意識の言葉へ

2017年 06月11日 19:08 (日)


ココの更新は昨日やろうと思っていたのだが、結局時間が足りずに断念し、今日もちょっと普段より遅れて手をつけている状態なので、もうちょっと上手に時間を扱いたいところです。で、今日のおまけ落描きはレンカとリンのセットです。ウチの鏡音姉妹はたぶんレンカがリンを甘やかしている部分があるけれど、普通に仲良しな感じだと思います。

lekarin04.jpg

ミク「よし!たぶんこれで鍵盤コードの配置、合っているはずよ」

レン「つまりそれって、通信機能が完全に回復したってことだよな?」

リン「思ったよりも簡単に修理できたね。さすがミクちゃん!」

レン「・・・リン。俺も結構頑張って修理したつもりだけど」

リン「レンが頑張ったことは分かっているよ。でも指示はミクちゃん中心だったじゃん」

レン「そりゃ、そうだけどさ」

リン「リンも手伝ったけれど、ほとんどレンとミクちゃんが修理してくれたようなものだしね」

レン「リンが応援してくれたからだよ」

ミク「レン君の言う通りだよ。リンちゃんが一生懸命応援してくれたから、私も頑張って修理できたのよ」

リン「じゃあ、リンも役に立った?」

ミク&レン「「もちろん!」」

リン「えへへ。それなら良かったよ」(にぱっ)

ミク「じゃ、とりあえずマスターに連絡してみる?」

レン「そうだな。ちゃんと完全に通じるかどうかを調べるって意味でもね」

ミク「本音を言えば、ミユに連絡したいところだけどね」

レン「ここの通信機能だと、亜種の海にいるメンバーは無理じゃない?」

ミク「やっぱりそうよね。まずはマスターか」

レン「それでマスターが、ミユ姉と連絡とれたか聞いてみれば?」

ミク「そうね。そうするわ」

ミク、通信機能を開くべく鍵盤コードを操作しようとするも、リンの様子が少し妙なことに気付き、リンの方へ。

ミク「リンちゃん。どうしたの?急に押し黙っちゃって」

リン「・・・・」

レン「リン、どうかしたの?」

リン、表情をこわばらせて自分の頭を抱え込むと、そのままその場にしゃがみこむ。

ミク「リンちゃん!?」

レン「リン!!」

レン、急いでリン同様にしゃがみこみ、リンの肩を抱え込む。

リン「・・・リト君」

ミク「!」

レン「まさか・・・。リントに何かあったのか?そうなのか!?リン」

リン「リト君、なにかショックを受けたみたい・・・でも、でも・・・」

ミク「それって、リント君が家出した時みたいな感じ?」

リン、ミクの質問に首を横に振る。

レン「じゃあ、どんな感じなんだ!?」

リン「今まで感じたことがないような、強いショックだと思う。・・・そのショックの理由は、リンにはわからない。でもリト君、今大変なことになっていると思う」

ミク&レン、リンの言葉に緊迫した表情で顔を見合わせる。

レン「連絡だ!リンの白物体Xを使って、ミユ姉に連絡しよう!それでリントのピンチを知らせて・・・もしかしたら、ミユ姉がリントと一緒かもしれない。それならミユ姉からリントの状態を聞いて確認できる!早く!!」

レン、リンの横にいるふうりに手を伸ばす。

ミク「待って!」

ミク、ふうりに延ばされたレンの手を遮る。

レン「なんで邪魔するんだよ!?ミク姉」

ミク「亜種の海にいるみんなが、どんな状況かわからないのよ!?もしかしたらすごく緊迫した状態で、私たちからの連絡なんて受けている余裕のない状況って可能性もあるわ!・・・少なくとも、リント君は何かしらのショックを受けていることは確かでしょ!?」

レン「それは可能性の話で、あっちの状況は分からないじゃないか!だから知るためにも、連絡しなきゃ!!」

ミク「連絡することでミユの邪魔になって、それで取り返しのつかないことになってしまうかもしれないじゃない!・・・もうシュヲだけで、犠牲はたくさんだわ!」

ミク、そう叫んでからリン同様に頭を抱え込み、首を横に振る。

リン「・・・ショックは受けたけれど、リト君は無事のはずだよ。だってリン、リト君がもしも大けがとか消失とかしたら、絶対わかるはずだもん」

レン「でも・・・・」

ミク「・・・ねえ、レン君。私のリント君への気持ちは知っているでしょ?だから私だって本当はすぐにミユに連絡をして、状況を知りたいわ。でもね。それをすることで他のメンバーの足を引っ張る可能性もあるし、知ったところでどうにも出来ない状況じゃない」

レン「!」

ミク「それに今、リンちゃんがリント君は無事だって言ったことで、リント君についてはショック状態だとしても最悪の状況というわけではないことは判明しているわ。そしてクオとレンカちゃんについてもね。だってクオは私が、レンカちゃんはレン君が感じ取れるから」

リン「・・・リト君」

レン「・・・リン。リントの状態って、どんな感じ?」

リン「リト君がミクちゃんの家を飛び出した時や、亜種の海でミー君とシュー君がリト君を助けに行った時とは、ちょっと違う感じなの。でもすごく強いショックで・・・」

レン「家出とかの際のリントの気持ちは、悲しい感じって言っていたよな?リン」

リン「うん。・・・でも今は違う。悲しいというより、むなしいっていうか、空っぽになっちゃったっていうか・・・そんな感じで、うまく表現できない」

ミク「・・・それでも、リント君は無事なのよね?リンちゃん」

リン「うん」

ミク「今のところはクオもとくに変化はないみたいだけど・・・。レン君は?」

レン「大丈夫だよ。レンカは間違いなく無事なはずだから」

リン「・・・ミユちゃんに連絡したい?レン」

レン「・・・したいよ。でも、ミク姉の言うことも分からなくない。もしミユ姉に連絡して状況が分かったところで、俺たちはここから出られないから、どうにもならないしね」

ミク「だから私たちは、ミユじゃなくてマスターに連絡しよう。・・・リンちゃんの感じたリント君の異変についても、伝えておいた方が良いと思うし」

レン「・・・マスター、ミユ姉と連絡ついたのかな?ルイとリンコ姉が合流したこと、ミユ姉に伝わっているといいけれど」

リン「うん。・・それを確認するという意味でも、リンもマスターに連絡入れるのには賛成だよ」

ミク「それじゃ、改めてもう一度、鍵盤コードでマスターに連絡してみるわ」

ミク、再び鍵盤コードに向かう。リン&レン、そんなミクをじっと無言で見つめる。

次回につづく
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