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信念は知識に先行する

2019年 02月15日 18:44 (金)


このところ時間配分がおろそかになって遅くなりがちだったが、今日は比較的順調に配分できている方かな?で、今日のおまけもまだ初音さんと鏡音亜種の出会い編漫画の続きで、もうちょっと続きます。

hatsunekagamineasyu3.jpg

ミク「あ~。お腹いっぱい!美味しかった♪」

クオ「おい。少し食べ過ぎじゃないか?夕飯が入らなくなるぞ」

ミク「大丈夫よ。おいもは消化がスピーディーだからね」

クオ「いもは腹にたまるぞ。リント、おまえもそれくらいにしておけ」

ミクオ、リントが食べていた焼きいもを取り上げる。

リト「あ!何するんだよ?」

クオ「ミクもそうだが、おまえはさらに食べ過ぎだ。シュヲの分まで貰っていただろう?」

リト「ちっ!気づいていたのか。こっそり貰ったのに」

シュヲ「僕は別に食べなくても問題ないから構わないよ」

クオ「おまえはそうでも、リントの場合そうじゃないからな。食べ過ぎて腹痛になることがよくあるから」

リト「いつの話だよ?それ、ずいぶん昔のことじゃん!」

シュヲ「そうなのかい?それじゃ、ミクオの言う通り食べ過ぎはよくないね」

リト「う~」

ミク「それなら残りの焼きいもは、明日食べればいいわ。リント君の分、ちゃんと残しておくからね」

クオ「そうした方がいい。リント、いいな?」

リト「分かったよ」

シュヲ「じゃあ、ミユもそろそろ食べるのはやめた方がいいね」

ミユ「う?」

ミユ、慌てて持っていた焼きいもを口の中に放り込む。

クオ「何だ?ミユもまだ食べていたのか」

シュヲ「ミユは食べるスピードがちょっと遅いからね」

ミク「それじゃ、あとの残りは全部明日にとっておくとして・・・ん?メールだわ」

ミク、自分の携帯端末機を取り出す。

ミク「誰からかな?・・・・ああ!?」

ミク、メールチェックをして差出人を確認すると、ぼとりと携帯端末機を落とす。

リト「ミク、どうしたんだ?」

ミク「あ、なんでもない。なんでもないのよ」

ミク、急いで携帯端末機を拾うと、メール内容を確認。直後、蒼白な表情に変化して愕然とする。

クオ「なんだ?たかがメールで、なんて顔をしているんだ?」

ミク「・・・きたわ」

シュヲ「何が?」

ミク「ついに、来てしまったわ!」

ミク、がくりと俯くもすぐに顔を上げ、そのままソファから勢いよく立ち上がる。

ミク「ラスボスからのメールが、ついにきてしまったのよ!!」

クオ「ラスボス?」

ミク「最初はお兄ちゃんだったわ。お兄ちゃんからのメールは軽くあしらっても大丈夫だし、最悪無視しても問題ないから、とくに気にすることもなかったわ。次はルカちゃん。ルカちゃんは一応返事はしないとダメかもしれないけれど、普通に返事をするだけで済むもの。だから良かったの。でも・・でも・・・」

ミク、ぶつぶつ言いながら取り乱した様子で部屋を歩き回る。

ミユ「何だ?ミクはどうしたんだ?なんだか知らないが、面白い行動をしているぞ」

シュヲ「そうだね。どうしたんだろうね?」

クオ「・・・おい。転送機、動いてないか?音がする」

リト「ん?確かに。誰か来たみたいだな」

直後、リビングの扉が開いてリンが姿を見せる。

リン「ミクちゃん!」

リン、リビングに飛び込むとそのままミクの方へ。その後ろにレンも続く。

リト「リンとレンだったのか」

レン「あ!リント、ちょっと待っててね。すぐにそっちに行くから」

リト「来なくていい」(半眼)

ミク「リンちゃん!レン君も・・・」

リン「ミクちゃん、メール来た?」

ミク「それじゃ、リンちゃんとレン君にも?」

レン「うん。来たよ。メイコ姉から」

リン「たまには帰ってこいっていう内容だった。ミクちゃんも?」

ミク、無言で頷く。

レン「やっぱりそうか。カイ兄とルカ姉なら、さほど気にしなくてもいいけどさ。メイコ姉となると、そうもいかないよなぁ」

ミク「・・・そうよね。やっぱり、帰らないとダメよね?」

シュヲ「おや?他の正規たちから連絡が来たのかい?」

リン「シュー君、そうなの。リンたちに帰ってくるようにメールが来たの」

ミユ「帰るって、総会みたいなものか?」

レン「別にそういった事じゃないけれど、たまには顔を見せろって感じかな?」

クオ「だったら帰ればいいじゃないか。くだらない」

リン「・・・ミー君はそう言うけれど、そう簡単なことでもないんだよ」

リン、ちらりとミクの様子を見てから、そのままリントの方へ。

リト「ん?何だよ?リン」

リン「リト君、ミクちゃんが帰りたくない理由、リンは知っているの」

リト「え?ミク、帰りたくないのか?」

リン「ミクちゃん、リト君のことをいろいろ相談っていうか、お姉ちゃんたちにしゃべっているみたいなの」(小声)

リト「俺のこと?まさか俺がミクに迷惑をかけているとか?」

リン「違うよ。どうすればもっとリト君と仲良くなれるかとか、リト君がどんな子なのかっていうことだよ」

リト「!」

リン「だからお姉ちゃんたち、リト君に興味あるみたいなの。ミクちゃんとリト君が仲良くしているのか、心配しているみたい」

リト「・・・それって、俺にどうしろって言うんだよ?」

リン「そこまではリンにもわからないよ。だってそれはリト君が決めることだし」

ミユ「何だ?内緒話か。リンにリント」

リト「べ、別に」

リン「ミユちゃん!ミクちゃんとリト君って、何か変わったところとかある?」

リン、ミユの方へ。

ミユ「変わったところ?それはつまり、二人の関係性ということか?」

リン「うん。ミユちゃんなら夜はこっちに来ているから、知っているかもって思って」

ミユ「とくに変化はないな。むしろミクよりミクオとの方が、リントは親密度が増している」

リン「そうなの?」

ミユ「そうだ」

リン「そっか。・・・じゃあ、ミクちゃんはやっぱり帰りにくいんだろうな」

リント、しょんぼりするリンの様子を見てから、レンと話しているミクに視線を移動させる。

レン「だからミク姉。もう一旦帰るしかないよ。カイ兄にルカ姉と続けざまにメール来て、ついにしびれを切らしてメイコ姉からまで来ちゃったんだから」

ミク「それは分かっているわ。でも・・・」

レン「ちょっと顔を見せればいいだけじゃん。メイコ姉、怒らせたらどうなるのか、ミク姉だって知っているだろ?」

ミク「うう・・・・そうだけど」

ミク、蒼白な顔をしたままレンに言葉を返すも、消え入りそうな小さな声。

リト「・・・つまりミクが帰りたがらないのは、俺の所為なのか?」

リントの言葉に、リン&ミユ、驚きの表情でリントの方を振り返る。

リト「そうなんだろ?リン」

リン「・・・たぶん」

リント、ため息。そのままソファから立ち上がる。

ミユ「リント?」

リト「少し考えたいから、自分の部屋に行く」

ミユ「そうか」

リント、そのままリビングを出て行く。

クオ「リントはどうした?」

ミクオ、ミユの方へ。

ミユ「考え事が出来たから、自分の部屋へ行くそうだ」

クオ「考え事だと?・・・ちびリボン。おまえ、何か知っているな?」

リン「え?あ、うーんと。まあ・・・そうだね」

クオ「だったら俺にも教えろ」

リン「えっと、どうしよう?教えちゃってもいいのかなぁ?」

ミユ「所詮リントも私も知ってしまったことだ。今更ミクオに隠しても、無意味だろう」

リン「それもそうだね。それにミー君、ミクちゃんの亜種だしね」

リン、ミユの言葉に納得。そのままミクオの方へ。

レン「だからメイコ姉のメールだけは、無視できない・・・って、ああ!?」

レン、リンとミクオが一緒にいることに気付き、そのままいっきにそちらへ向かってダッシュ。

レン「リンから離れろー!!」

レン、ミクオにスライディングキック。ミクオ、慌ててそれを避けるも、そのままレンともめる。

シュヲ「なんだか賑やかだね」

ミユ「そうだな。ずいぶん騒がしくなった」

リン、ミクの方へ。

リン「ミクちゃん。大丈夫?」

ミク「・・・うん。ありがとね。リンちゃん」

ミク、笑みを浮かべてリンに返事をするも、まだ表情は蒼白なまま。

次回につづく
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硝子の中に閉じ込めた思い出

2019年 02月07日 19:00 (木)


このところ気温の差というか、天気の変動が激しいです。今日は過ごしやすかったが、明日はどうなることやら。で、今日のおまけもまた初音さんと鏡音亜種の出会い編漫画の続きです。

hatsunekagamineasyu2.jpg

リト「えっと。今回は”空色サナトリウム”の解説だな。この話って、確か俺が病気っていう設定だったっけ?」

クオ「病気というか、記憶喪失みたいな設定だったな」

リト「そうそう!そんな設定だった。それでゲストは・・・」

レン「俺に決まってるじゃん!だってこの話のメイン視点は俺だったしな」

レカ「私は最後に少しだけ登場したのみですがね」

クオ「最悪な組み合わせのゲストだな。バナナが二人もそろっているなんて」

レン「うるさい!クオ兄は黙っていろよな!!そもそもこの話は、俺とリントのラブラブストーリーだったんだし」

リト「違うだろ。たんなる友情の話だったじゃないか」

レカ「それはそうと、今日も差し入れを持ってきたのですが」

リト「さすがレンカ!今回の差し入れは何だ?」

レカ「パウンドケーキですよ。ミクさんとシュヲさんの分も持ってきたので、ちゃんと持って帰ってくださいね。リント君」

リト「わかった。パウンドケーキか。どれどれ?」

リント、レンカの差し出した箱を開封。

リト「やった!これ、オレンジピールだ。俺、好きなんだよね」

レン「俺も!俺もリントのこと大好きだよ❤」

レカ「・・・リント君の”好き”は、レン兄さんのことではなくオレンジピールのことですよ」(呆)

クオ「おい。さっさと解説をはじめるぞ。この話は鏡音弟が家出をして迷い込んだ廃墟で、リントと俺に遭遇するストーリーになっている」

リト「この話に関しては、なんだか色彩にこだわったってマスターが言っていたぞ」

クオ「そうだな。まずはタイトルからして色の名前が入っているし、花の色や空、海の色だけでなく、服装の色やシーグラスの色など、さまざまなカラーが登場している」

レカ「あのバナナのシーグラスは、本当に素敵でしたね。私、気に入ったのであれをマスターに頼んで頂いたのです」

レン「そういえばレンカの部屋に、あのバナナが飾ってあったかも」

レカ「はい。磔の魔女のお人形の横に飾ってあるのです」

リト「・・・へ、へえ。磔の魔女の人形ねぇ」(汗)

クオ「それでリントとレンが出会うも、リントの病気もあって結局最後は別れるといった感じのストーリーだったな」

レン「違う!俺とリントが別れるわけないだろ!!あの後、きっとまた俺とリントは再会して、ラブラブになるんだから!」

クオ「勝手にストーリーを捻じ曲げるな。それはたんにおまえの妄想というか、願望だろう」

リト「ミクオの言う通りだな。だってあの話の俺は、記憶喪失でレンのこと忘れちゃったんだぞ」

レン「それでも俺とリントの深すぎる愛は、誰にも壊せないんだ!クオ兄なんかに邪魔できないんだからな!!」

リト「え~?あの話だと、むしろおまえが邪魔者扱いになっていて、ミクオに追い払われていたじゃん」

レカ「レン兄さんの場合、演技と現実がごちゃ混ぜになっているのです」

クオ「あの話では、リントのことは俺が専属で管理していて、他を寄せ付けない状態だった。たぶんリントの症状も関係していたのだろうがな」

リト「そういえば記憶喪失でも、ミクオのことだけは覚えているっていう設定だったしな」

レン「なんでクオ兄なんだよ!?リントと絡むのは俺の専売特許のはずなのに!クオ兄、ずるいぞ!」

リト「おい。いつ俺と絡むのがおまえの専売特許になったんだよ?嘘もほどほどにしろよな」(呆)

レカ「それにしてもあの話は、なんとなく季節感も強いお話でしたね。使用されている色彩も、涼しげなものが多かったですし」

リト「確かにそうかも。ストーリーそのものは、別に明るくて爽やかってほどではなかったけれど」

クオ「むしろ余韻というか、そんなものが残る話だったな。だからといって不幸な終わり方ではなかったが」

リト「まあ、そんなところだな。他に何かあるか?」

レカ「私は本当に最後に少しだけ登場したのみなので、とくに何もありませんよ」

クオ「俺もない。リント、おまえもないな?」

リト「うん」

クオ「では、今回の解説はこれで終わりということで・・」

レン「ちょっと待った!」

リト「・・・何だよ?まだ他に何か言いたいことがあるのか?」

レン「あるに決まってるじゃん!リント、俺と一緒に遊ぼう❤」

レカ「それは解説ではありませんよ」(半眼)

リト「レンカの言う通りだぞ。関係ないことで騒ぐなよ」

レン「いいじゃん!せっかくこうして会えたんだしさ。だからリント、これから鏡音家に一緒に帰って、俺とラブラブしよう!」

クオ「ラブラブ・・・。するのか?リント」

リト「するわけないだろ!俺は初音家に戻る!ミクとシュヲにレンカのパウンドケーキを渡さないといけないし」

レン「そんなのクオ兄に押し付ければいいじゃん!」

リト「嫌だ!俺は初音家に戻るんだ!!」

レン「なんで!?さてはクオ兄、またリントをたぶらかしたな!?」

レン、ミクオをにらみつける。

クオ「なんでそうなる?俺は何もしていないぞ」

リト「だー!もう、うるさい!!レンカ、レンを連れて帰ってくれよ!!」

レカ「仕方ありませんね。ほら、レン兄さん。帰りますよ!」

レンカ、レンの腕を掴んで転送機の方へ。

レン「嫌だ嫌だ~!!リントと一緒じゃなきゃ、絶対嫌~!!」

レン、レンカの腕を振り払ってリントの方へ突進。

リト「うわっ!こっち来やがった!?」

リント、急いでレンから逃げる。リント&レン、追いかけっこを開始。

クオ「またこの展開か」(呆)

レカ「レン兄さん、いい加減にしてください!リンお姉さまも待っているんですから!!」

クオ「・・・おい。おまえの正規なんだから、おまえがどうにかしろ」

レカ「あなたに言われるまでもありません。最初からそのつもりです」

レンカ、リントを追いかけているレンに後ろから襲い掛かり、レンの頭をがっちりつかむ。リント&ミクオ、それを見て即座に自分の耳を塞ぐ。

レカ「レン兄さん、貴方を呪ってさしあげます!」

レンカ、呪いを発動。レン、レンカの呪いによってそのままダウン。

リト「ふう・・・。レンカの呪い、久々だな」

クオ「しかしレンの場合、数時間もすると目覚めるんだったな?」

リト「ああ。レンカの正規だからな。でも一時的にはこうして効果ばっちりだよ。レンカ、助かったよ」

レカ「お騒がせしました。それではリント君、ミクさんとシュヲさんにパウンドケーキを忘れずにお渡ししてくださいね。頼みましたよ」

リト「任せとけよ。パウンドケーキ、美味しかったから、きっとミクもシュヲも喜ぶぞ」

レカ「それは良かったです。では、失礼します。また来週、お会いしましょうね。リント君」

リト「うん」

レンカ、レンを引きずって転送機へ。転送機作動、両者転送消失。

クオ「・・・やはりバナナがゲストだと、騒がしい」

リト「レンカはそうでもないぞ。騒がしいのはレンだよ」

クオ「どちらでも同じだ。俺にとっては、どちらも厄介だ」

リト「レンはそうかもしれないけれど、最近はレンカとはそんなに喧嘩しなくなったじゃん」

クオ「喧嘩はしなくても、別に仲良くなったわけじゃない」

リト「ま、どっちでもいいよ。とにかく俺たちも帰ろうぜ」

クオ「そうだな」

ミクオ&リント、転送機へ。転送機作動、両者転送消失。

Sehen wir uns wieder

2019年 01月30日 19:46 (水)


なんだかいきなり今日は寒くなりました。これだと明日の天気もちょっと心配ね。で、今回のおまけもまた変な漫画で、前回までが鏡音正規と亜種の出会いだったので、今度は初音家と鏡音亜種の出会い編となっています。

hatsunekagamineasyu1.jpg

ミク「そろそろおやつの時間ね。リント君、まだ部屋から出てこないのかしら?」

クオ「そういえばそうだな」

ミク「クオ。リント君の様子を確認してきて」

クオ「なんだと?」

ミク「リント君が大丈夫なら、おやつにするんだから」

クオ「なぜ俺がわざわざ呼びに行かなくてはならない?」

ミク「だって私、男の子の部屋になんて入れないもの」

クオ「おまえ、俺の部屋にはノックもせずに入ってくるくせに」

ミク「クオは私だからいいの!」

クオ「しかし男なら、シュヲもいるぞ。俺でなくシュヲがリントの部屋に行ってもいいじゃないか」

ミク「シュヲは仕事中だから、邪魔しちゃ悪いじゃない」

シュヲ、ミクオの隣で端末機を操作している。

クオ「俺だって読書中だ」

ミク「読書は仕事じゃないもの。ほら!さっさとリント君の様子を確認してきてよ!」

ミク、ミクオが読んでいる本を取り上げる。

クオ「あ!何をする!?」

ミク「戻ってきたら返してあげるわよ。ほらほら!早く!!」

クオ「ちっ。リビングから出ると寒いのに・・・」

ミクオ、ぶつぶつ文句を言いつつも、仕方なくソファから立ち上がってリビングから出て行く。

クオ「それにしてもリントの奴、一体何をしているんだ?」

ミクオ、リントの部屋の前に移動し、扉をノックするも返事はない。

クオ「おい。リント、いないのか?」

ミクオ、扉を開いて部屋の中へ。

クオ「リント?」

室内を見渡し、寝台が妙に膨らんでいることに気付くと、そちらへ。

クオ「まさか・・・」

ミクオ、布団をめくる。するとそこに縮こまった状態で寝ているリント発見。

クオ「やはり昼寝していたのか。おい!起きろ。おやつの時間だぞ。・・・あ!」

リント、無意識に寒さを感じてミクオから布団を奪い返し、そのまま布団の中に再び入り込む。

クオ「何をやっている?さっさと起きろ。ほら!おまえの大好きなお菓子が待っているぞ」

しかしリント、ミクオの声が届かないのか起きる気配無し。

クオ「いくら寒いからといって、こんなに丸まって寝込むのはどうかと思うがな。・・・だが」

ミクオ、少しふらつきつつ、寝台の縁で身体を支えて瞬きをする。

クオ「くっ・・・。やはりきたか。リント、起きろ!おまえが起きないと、こっちにまで睡眠波動が・・・」

ミクオ、再び布団を掴んでリントを起こそうとするも、急激に訪れた眠気に勝てず、結局そのままダウン。

~小休止~

ミク「・・・おかしいわね。クオ、ちっとも戻ってこないわ」

シュヲ「つまりそれは、木乃伊取りが木乃伊になるってやつかい?」

ミク「え?」

シュヲ「だってミクオはリントのところへ行って、ミクオも戻ってこなくなってしまったんだからね」

ミク「・・・そうね。確かにそうだわ」

ミユ「ミイラがなんだって?」

ミユ、リビングに姿を見せる。

ミク「ミユ!・・・ミユがこっちに来たということは、もうおやつの時間だわ」

ミユ「なんだ?ミクオとリントがいないぞ」

シュヲ「ミクオがリントを呼ぶためにリントの部屋に行ったきり、戻ってこない状態でね。もちろんリントも姿を見せないし」

ミユ「そうなのか。ミクオとリントは何をやっているんだ。せっかくこうして私がやってきたというのに」

ミク「ところでミユ。その持っている箱は何?」

ミユ「レンカからチョコレートプディングのおすそ分けだ」

ミク「チョコレートプディング?わあ!凄い」

ミク、ミユから箱を受け取って中身を確認。

ミク「じゃあ、今日のおやつはこれに決定ね」

ミユ「しかしミクオとリントがいないと、おやつにならない。二人はリントの部屋なんだな?よし!私が二人を引っ張ってこよう」

ミク「ダメよ!リント君の部屋に入るなんて!!」

ミユ「なんだ?別に私はリントに手を出すつもりはないぞ。心配するな。私が好みな男はシュヲだけだから」

ミク「・・・ずいぶんはっきり言うわね。本人を目の前にして」

ミク、シュヲをちらりと見てからミユに呆れた視線を向ける。

ミユ「隠す必要もないからな」

ミク「でもやっぱりダメ!女の子がリント君の部屋に入るなんてダメよ!」

シュヲ「それなら僕が行こう」

ミク「シュヲ。お願いね。あ、仕事は?」

シュヲ「もう終わったよ。じゃ、行ってくるよ」

シュヲ、リビングを出て行く。

ミユ「わざわざシュヲを行かせず、君が行けばよかったじゃないか。ミク」

ミク「そんなこと出来ないわ。リント君の部屋に行くなんて」

ミユ「しかし理由がちゃんとあるのだから、リントだって文句は言わないだろうに」

ミク「そうかもしれないけれど、やっぱりね・・・」

ミユ「変なところで君は臆病だな。だが、ミクオも一緒なのだろう?気にならないのか?」

ミク「え?」

ミユ「ミクオとリントが、二人きりで部屋にこもって何をしているのか、君は気にならないのかと聞いている」

ミク「・・・・う。そ、それはすごく気になるかも」

ミク、そわそわした様子で扉の方へ視線を向ける。

ミユ「私も少し気になっている。そこで提案なのだが、部屋に入らないまでも、ちょっとだけ覗いてみるというのはどうだろう?」

ミク「そうね・・・そうよね?それくらいなら、きっと許されるわよね?」

ミユ「じゃ、決まりだ。行くぞ。ミク」

ミク「うん!」

ミク&ミユ、シュヲに続いてリビングを出る。そのままリントの部屋の前まで行くと、扉をちょっとだけ開いて中を覗き込む。

シュヲ「ミクオもリントもいないなぁ。・・おや?」

シュヲ、寝台の妙な膨らみに気付き、そちらへ。そのまま勢いよく布団をめくると、縮こまった状態のミクオとリントの姿を発見。

シュヲ「やあ。こんなところに二人ともいたのかい」

ミクオ、無意識に寒さを感じて布団を取り返そうとするも、シュヲ、布団を完全に二人から奪い取り、そのまま床へ投げる。

ミク「寝台だわ。シュヲ、寝台の前で布団を投げたわ!」

ミユ「きっとミクオとリントがいるんだ」

ミク「寝台に二人が!?」

ミクオ&リント、寒くてさらに縮こまるも、まだ起きようとしない。

ミク「もしかして、クオとリント君がベッドイン!?」

ミユ「たぶんそうだ。あの二人、そこまで関係が進んでいたのか」

ミク「きゃ~!」

シュヲ、ちっとも起きない二人の首根っこを掴むと、そのまま乱暴に布団同様、寝台から床に放り投げる。

リト「わわっ!?」

クオ「な、何だ!?」

ミクオ&リント、床に着地してさすがに覚醒。

シュヲ「おはよう。二人とも、おやつの時間だよ」

クオ「・・・あ。そうだった」

リト「なんだ?なんでミクオとシュヲが??・・・え?ああ!?ミクとミユも?」

リント、扉の隙間から覗いているミク&ミユに気付く。

ミク「きゃっ!見つかっちゃったわ」

ミユ「しまった!戻るぞ。ミク」

ミク「うん!」

ミク&ミユ、急いで扉から離れ、リビングへダッシュで戻る。

リト「・・・一体何が起きたんだ?」

シュヲ「リント。ミユが来たからおやつだよ」

リト「おやつ?もうそんな時間か」

クオ「俺としたことが、寝落ちしてしまうとは・・・・」

シュヲ「二人とも、リビングに戻るよ」

シュヲ、リントの部屋から出て行く。ミクオ&リント、互いの顔を見合わせてから、結局二人ともシュヲの後を追いかけてリビングへ。

シュヲ「戻ったよ。おや?もうおやつの準備が出来ているようだね」

ミク「そうなの。今日はチョコレートプディングに、飲み物は全員紅茶よ」

ミユ「紅茶は砂糖とミルクと檸檬がある。私はストレートだけど」

リト「チョコレートプディングか。俺、紅茶は檸檬」

クオ「俺も」

ミク「私はミルクにするけれど、シュヲは?」

シュヲ「何でもいいよ」

ティーカップを並べつつミク、ミユに目配せ。ミユ、その視線に気づいて頷くと、ミクオとリントを一瞥してからにやりと笑う。ミク、ミユの笑みを見て同じくにやり。ミクオ、それに気づいて半眼。リント&シュヲ、チョコレートプディングを切り分ける。

次回につづく

時間への従順であるように

2019年 01月23日 19:16 (水)


ココの更新は基本的に週末の土日が多かったけれど、最近週末の方がどうも時間が足りない状態になっているので、今後は平日に更新することが増えるかもしれません。でもだからといって、週末にまったくしないとも言い切れないけれど。とりあえず週に一回の更新は、続けたいです。で、今日のおまけも変な漫画の続きで、鏡音さん正規と亜種の出会い編は、これで終了です。

kagamineasyu-03.jpg

クオ「今回は”噴水秘密基地”の解説だ」

リト「それって、どんな話だっけ?それにしても、今回ゲスト多くないか?」

ミク「この話は短編で読み切りだったから、解説も一回だけだものね。だからゲストが登場人物全員になっちゃったのよ」

リト「そっか。それで話の内容って・・」

リン「リンとミクちゃんが仲良くしている学園ストーリーだったよね?」

レン「でも俺も出ているよ!俺も結構活躍していたし」

ミク「学園ストーリーと言っても、さほど学校は重要じゃなかったけどね」

クオ「リント。おまえも一応最後の方にちょろっと登場していたはずだ」

リト「そうだっけ?」

レン「そうだよ!俺と秘密基地で出会ったシーン、覚えてない?ほら!猫がいて雪柳が咲いていて」

リト「うーん。そういえば、そうだったかも」

クオ「まあリントの場合、本当にチョイ役だったから、直接ストーリーに関係ない設定だったがな」

リト「ミクオは出てなかったのか?」

クオ「俺は出ていない」

リン「あの話、最初に急斜面を落下するシーンがあったんだけど、あれが大変だったなぁ」

レン「リン、怪我しなくて良かったよ」

リト「急斜面?リンなら丈夫だから問題ないだろ」

リン「えー?リン、ちょっと怖かったんだけど」

クオ「それでストーリーについてだが、とりあえずミクとチビリボンの絡みが中心で、そこに邪魔者としてレンが登場するって感じだな」

レン「邪魔者!?なんで俺が邪魔者なんだよ!!」

クオ「主役二人の間を邪魔したのだから、邪魔者だろう」

リン「そうだね。ミー君の言うように、レンの存在がミクちゃんに勘違いされて、リンと喧嘩しちゃう話だもんね」

レン「そんなぁ・・・。俺、邪魔者だったの?」

リン「でもレンのおかげでミクちゃんとリンは仲直りできて、最後はハッピーエンドだったよ」

ミク「基本的には私とリンちゃんが出会って仲良くなって、でも勘違いから仲たがいしちゃって、それでも最後は仲直りするって感じだったものね」

リト「そうなると、結構単純な話かも」

クオ「そうだな。ストーリーの動きそのものは、単純だろう」

ミク「単純な動きだったけれど、私はなかなか楽しかったわよ。リンちゃんと喧嘩したり、仲直りする場面は演技もやりがいがあったし」

リン「リンも!ミクちゃんと一緒にお弁当とかお菓子食べた場面、特に楽しかったな」

リト「お弁当にお菓子?・・・いいなぁ」

クオ「またおまえらは、食べ物のことばかりそうやって執着するのか」(呆)

ミク「あ、そうそう!今日は差し入れに、アップルパイを持ってきたの。忘れるところだったわ」

リン&リント、即座にミクに注目。

ミク「もちろん全員分用意してあるわよ」

リン「やったー!」

リト「アップルパイか。・・・それ、まさか干しブドウとか入ってないよな?」

ミク「入ってないけれど、リント君は干しブドウ、苦手なの?」

リント、無言で頷く。

ミク「じゃ、シナモンは?少し入っているみたいなんだけど」

リト「シナモンなら大丈夫。良かった~!」

ミク「じゃ、皆で食べようね」

ミク、全員に切り分けたアップルパイを配る。

クオ「また解説ルームがおやつに占拠されてしまった」

ミク「別にいいでしょ!皆喜んでいるんだから。ね?リンちゃん」

リン「うん!アップルパイ、美味しいよ♪」

リト「本当だ。これ、美味しいぞ!」

レン「まあまあかな?でも俺だって、アップルパイなら作れるんだけどね」

リン「レカちゃんも作れるよ!」

全員、そのままアップルパイを食べる。

クオ「それで解説については、もうこれでいいか?」

リト「いいんじゃない。さほど展開の激しい話じゃないし」

リン「解説おしまい?それならせっかくだし、皆で遊ぼう!」

クオ「遊ばないぞ。もう俺は初音家に戻って読書をするんだからな」

リン「え~?リンと一緒にゲームやろうよ!」

リト「ゲームならルイといつもやっているんだから、リンも鏡音家に帰ってルイとやればいいじゃん」

レン「じゃ、リントも一緒に鏡音家に帰ろう!」

ミク「帰らないわよ。リント君は私とクオと一緒に初音家に帰るのよ。シュヲも待っているしね」

レン「ミク姉は黙っててよ。俺はリントに言っているんだから」

リト「ミクの言う通り、俺は初音家に戻る。鏡音家にはまた今度な」

レン「えー!せっかく会えたのに~」

リト「おまえにはリンがいるじゃん。な?リン」

リン「ん?」

リト「レンがおまえにかまってもらいたがってるぞ」

リン「そうなの?じゃ、レン。こっちおいで」

リン、レンに向かって両手を広げる。レン、それを見てすぐさまリンの腕の中に飛び込む。

レン「わーい!リン~❤」

クオ「それじゃ、解説はこれで終わりにしよう」

ミク「そうね」

リト「ほら!鏡音家に転送機、セットしたぞ」

リン「うん。それじゃ、レン。帰ろうね」

レン「うん!」

転送機作動、リン&レン、転送消失。

クオ「・・・今回はやけに素直に帰ったな」

リト「レンとリンの二人が一緒だと、解説やりやすいかも」

クオ「確かに。それぞれ一人だけだと、かなりうるさいがな」

ミク「そう?とにかく私たちも家に戻ろう。シュヲだけじゃなくて、もうミユも来ている頃だし」

クオ「そうだな」

転送機作動、三名転送消失。

アクセスする真理も変化してゆく

2019年 01月15日 19:52 (火)


予定(?)より少し遅れましたが、本日ココも更新です。で、今回のおまけは前回の変な漫画の続きで、まだ続きます。

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リト「・・・あれ?ミク、いないのか?」

リント、リビングにやってくる。

クオ「ミクなら初売りセールに行くと言って、先ほど出かけたぞ」

リト「初売りか。そうなると、たぶんリンとレンも一緒だな」

クオ「そうかもな」

リト「シュヲも見当たらないけれど、まさかミクと一緒?」

クオ「あいつはマンションだ。ミユもたぶん一緒だろう」

リト「ふーん。そうなると鏡音家にはレンカとルイとレイだけで、初音家は俺とミクオだけか」

クオ「鏡音家は知らないが、初音家はそうだな」

リント、ソファに座っている読書中のミクオを一瞥してから、キッチンへ移動。そのまま冷蔵庫を開き、ティラミスを見つけるとそれを持って再びリビングへ。ミクオの隣のソファに座る。

リト「・・・あのさ。今、ちょっといいか?」

クオ「何だ?」

リト「ほら。解説ルームで話していたことなんだけど」

クオ「そのことか。やっと話す気になったんだな」

ミクオ、本から視線を外し、リントの方へ向ける。

リト「うん。今ならおまえしかいないから、ちょうどいいかと思って」

クオ「それもそうだな。それで、おまえはシュヲのマンションには・・・」

リト「今の段階では、戻るわけにはいかないってところかな?ミク、リンコのことで落ち込んでいたけれど、やっと元気を取り戻した。でもミユが亜種の海に戻るとなると、やっぱりまだ心配だし」

クオ「そうか。だが、シュヲは戻るだろうな」

リト「たぶんね。やっぱりマンションの方が、行動しやすいだろうし」

クオ「それで鏡音家には?」

リト「今まで通り、週一で戻ることにする」

クオ「影音どもが亜種の海に戻っても?」

リト「うん」

クオ「そうか。それならとりあえず一安心といったところだな。おまえが初音家に残れば、ミクが機嫌を損ねることもないだろう」

リト「・・・でも、俺がいてもいなくても、ミクはそんなに気にしないかも」

クオ「何だと?」

リト「所詮俺は鏡音系列だし、ミクオとは幼馴染だから一応それなりの関わりがあるけれど、ミクとは・・・」

クオ「おまえ、何を言っている?ミクがおまえに好意を持っていることは、もはや明白な事実だぞ」

リト「でも俺、ミクと身長も同じで亜種だし」

クオ「そんなことは問題ではないだろう。少なくともミクの方は、まったく気にしていないことだ」

リト「本当にそうかな?」

クオ「おまえ、ミクを疑っているのか?」

リト「だってミク、俺とミクオがじゃれ合うと、なんだか妙な笑みを浮かべて嬉しそうだし。それって俺のこと、異性として意識していないってことじゃないか」

クオ「は?」

リト「もし俺に興味あるなら、俺がミクオとじゃれていたら、レンみたいに怒ったりしそうじゃん。そうじゃないっていうことは、やっぱり・・・」

クオ「リント。おまえ、何を言っている?ミクのあの妙な笑顔の意味、おまえは分かっていないのか?」

リト「え?」

クオ「あれは俺とおまえだから、ああなっている。もしもおまえとレンだったなら、あんな笑みをミクは浮かべたりしない」

リト「それはそうだけど。でも・・・」

クオ「いいか?俺はミクの亜種だ。ミクの直接亜種だからこそ、ミクは俺がおまえにちょっかいを出すと、あの笑みを浮かべる」

リト「それは分かっているさ。ちなみにミユも、時々似た感じだけど」

クオ「あのな。ミクは自分ではおまえと絡むことが出来ない。なぜならおまえがすぐに真っ赤になって逃げ出すし、まだおまえからOKの返事も貰っていないからな。だからこそ、自分の代わりとして俺を認識しているんだ」

リト「は?」

クオ「つまり俺とおまえが絡めば、まるで自分とおまえが絡んでるように、ミクは錯覚というか、そんな風に見ているんだ」

リト「嘘だ!」

クオ「嘘じゃない。ミクの亜種の俺が言うのだから、間違いない。ちなみに俺じゃなくてシュヲでも、問題ないかもしれない。それでもやはりミクの直接亜種は俺だから、俺の方がミクとしてはおまえの絡む相手には最適なんだろう」

リト「じゃあ、ミユは?」

クオ「ミユだってミクの亜種だ。だからミユの場合、もしかしたら俺よりもシュヲとおまえが絡んだ方が、嬉しいのかもな」

リト「そんなの変だ!だって、ミクオはミクの亜種だけど、ミクじゃないのに」

クオ「変かもしれないが、ミクはそうやって自分の欲望を満たしているんだ。まあ元々そういった要素もあったのかもしれないが」

リト「要素?」

クオ「いわゆる腐女子というものだな。ミクにはその要素というか、そういった性質がある。たぶんミユにもあるし、もしかしたらリンコにもあったのかもしれない」

リト「・・・・・」

リント、しばし沈黙して考え込む。

クオ「・・・・どうした?ミクのこと、嫌いになったか?」

リント、首を横に振る。

クオ「そうだろうな。この程度で昔から憧れ続けた女を、嫌いになれないだろう」

リト「そうじゃなくて、別にそんなことはどうでもいいんだけど、それならミクは、俺のことはちゃんと異性として認めてくれているってことだよな?」

リント、少し顔を赤らめつつミクオを見上げる。

クオ「当然だ。最初からミクは、おまえを異性として意識しまくっているし、それは今も同じだ」

リント、ミクオの返事にほっとして、表情を緩める。

クオ「・・・おい、リント。おまえは本気で勘違いしていたのか?そんなこと、あり得ないことだろう」

リト「だって・・・」

クオ「やれやれ。あれだけストレートに好意を向けられているというのに、どれだけおまえは鈍感なんだ?」

リト「うるさいな。俺はミクの亜種じゃないから、ミクオみたいにミクのことを分かるわけないじゃん!」

クオ「まあとりあえず、これでおまえの勘違いは正せた。そしておまえが初音家に留まることも確認できたから、良しとしよう」

リト「・・・ミクオ。ありがとな」

クオ「何だ?やけに素直じゃないか」

リト「いつだって俺は素直だよ。でもこんなこと、おまえにしか話せないことだったから。だから御礼に・・・」

リント、ティラミスをスプーンですくってミクオに差し出す。

リト「一口やる。本当は俺一人で全部食べるつもりだったんだけど」

クオ「それ、昨日のおやつの残りだったな。まだあったのか」

リト「一つだけ残っているからって、ミクから言われていたんだ」

クオ「ミクの奴、やっぱりおまえを贔屓しまくっているじゃないか」

リト「だからミクオにも、一口だけやるよ」

クオ「一口だけか?・・・まあいい。そんなに食べたいわけでもないし、一口で充分だから」

ミクオ、両手で本を持っているので、そのまま顔だけリントの方へ寄せ、ティラミスを食べようとする。直後、扉が開いてミク登場。

ミク「ただいま~。大荷物になっちゃったから、転送機で帰ってきちゃった。・・・って、きゃあっ!!クオ、リント君に”あーん”されている~!!!」

ミク、ミクオとリントを見て、例のにやにや笑みを浮かべると、そのままダッシュでリビングから出て行く。

クオ「・・騒がしい奴だ」

リト「ミク・・・」

リント、がっくり。ミクオ、ティラミスを食べてから、再び読書を開始。

次回につづく