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消えゆくものを監視する

2019年 07月12日 19:12 (金)


梅雨寒や寝不足が続いているおかげ(?)で、ようやく部品作成にもちょろちょろ手が出せるようになりました。もっとも変な時間に部品作成しているので、内容が妙なことになっている可能性もありますがね。で、今日のおまけはミクオとシュヲとリンコのイラストで、キョウヤが暴れていた頃の亜種の海でのイメージかな?ちょっと失敗気味ですがね(とくにミクオ)。

kuosyuworiko.jpg

レカ「リント君が今回こうなった原因である正規のエリアへの来訪ですが、ミクオさんは最後まで反対し続けましたね」

クオ「それがどうした?」

レカ「・・・私、ミクオさんはリント君の意見に賛同するのではないかと思っていたのです」

ミクオ、レンカの言葉に眉をしかめる。

レカ「だってミクオさんの正規はミクさんで、リント君はミクさんを喜ばせるために正規のエリアへ行くと言い出したのですから」

クオ「確かにその通りだが、亜種にとって正規のエリアが危険なことぐらい、おまえだって分かっているはずだ。それにむしろ俺は、レイはさておきおまえこそ、俺以上に反対すると思っていたがな」

レカ「そうですね。リント君のセットとしては、本当はそうしなければいけなかったと思います」

レンカ、素直にミクオの言葉を受け入れてうなだれる。それを見てミクオ、ため息。

クオ「・・・レンカ。おまえは良い意味でも悪い意味でも、やはり昔と変わったな。リントはそのことを普通に喜んでいるようだが、俺から見ると、少し腑抜けた感じにも見えなくもない」

レカ「亜種としては、問題有と?」

クオ「そこまでは言わないが、キョウヤとの一件もあって、おまえが変わったことは確かだろう。それでも根本の部分はそう簡単に変わらない。こうして俺にわざわざ話しかけてきたということは、おまえ自身でも何か考える部分があったからだ。違うか?」

レカ「悔しいですが、その通りです。確かに私はリント君が今回このような状態に陥ったことで、自分の行動を後悔しました。昔の私なら、意地でも止めていたと思います。でも今の私には、それが出来ませんでした」

クオ「俺とおまえは今も昔も相容れない存在で、いくらおまえが変わったからと言っても、その関係に変化はない。おまえだって、本当は俺とこんな風に向き合いたくないはずだ。それでも向き合わなくてはいけない時も、マスターを同じとしていれば嫌でも発生する。とくにリントが関係していればな」

レカ「はい。ですからこうしてミクオさんの前に私はいるのです」

クオ「今回のことで、リントも自分の行動が浅はかだったことはすでに認めている。だから二度と同じ間違いはしないだろう。そしてゲートキーパーの二人は、リント自身にそれを学ばせるためにあえて自由に泳がせたようだ。だから俺がどんなに反対しても、結果は同じだった。おまえやレイがたとえ俺と同じように反対したとしても、それに違いはないだろう」

レカ「そうですね。それでもやはり私は、後悔せずにはいられなかったのです」

クオ「だったらその後悔を、次につなげればいい。もしこれから先に似たようなことが発生した場合は、亜種らしくもっと警戒心を持って対応するんだな」

レカ「わざわざ貴方に言われずとも、そのつもりです。・・・それでも、やはり私が変わったことでリント君は喜んでくれましたし、私自身もそれでよかったと思っています」

クオ「どう思おうがそれはおまえの自由だ。だが、キョウヤの一件のようなことは二度と起こすな。奴はおまえの意志で生まれたわけではなかったが、奴を生み出すまで自分を追い詰めるようなことはするな。・・・ミクのリントに対する気持ちはすでにはっきりしているし、リントもそれを受け入れかけている。そんな二人の関係を、おまえは今後もずっと見続けることになるのだから」

レカ「あら。私はすでにミクさんとリント君の関係は認めていますよ。リント君には、ミクオさんよりミクさんの方がよっぽど相応しいですからね」

レンカ、半眼でミクオを見据える。

レカ「それよりミクオさんこそ、注意なさった方がよろしいかもしれませんよ。リント君はミクオさんと幼馴染で懐いているとはいえ、やはり亜種なのです。なのでいつミクオさんのもとから逃げ出すか分かりませんからね」

クオ「余計なお世話だ。おまえにそんなこと、言われたくない」

レカ「ええ。そうでしょうとも。それは私も同じですから」

クオ「・・・初音家からリントが家出した時のことを言っているのか?」

レカ「それもそうですが、それだけではありません。リント君には、時々そういったことがあるのです。今回のことだって、結局はそうでしょう?」

クオ「まあな」

レカ「ですから、ミクオさんもリント君に依存しすぎないように注意した方が良いですよ。・・・リンコお姉さまのこともあって、ミクオさんがリント君に対して思うこともいろいろあるでしょうけれど」

クオ「それは忠告のつもりか?」

レカ「さあ。どうでしょう?」

クオ「それなら俺でなく、おまえの正規のレンに言っておけ。あいつのがリントに執着しまくりじゃないか」

レカ「レン兄さんなら大丈夫ですよ。リンお姉さまもいらっしゃるし、あくまで正規であって亜種とは違いますから」

レンカ、くすくす笑う。ミクオ、それを見て不愉快そうに眉をしかめる。直後、玄関扉が開いてミク、帰宅。

ミク「ただいま~!チーズ、買ってきたよ」

ミク、バタバタと足音高く廊下を進み、リビングへ。

レカ「お帰りなさいませ。ミクさん、ご苦労様です」

ミク「三種類買ってきたんだけど、これで大丈夫?」

ミク、買ってきたチーズをレンカに見せる。

レカ「はい。これならばっちりです」

ミク「良かった~。じゃ、早速チーズケーキ作ろうね」

レカ「はい」

ミク、ソファに起き上がっているミクオに気付き、にやりと笑みを浮かべる。

ミク「クオ、これから私の作るケーキをちゃんと食べるのよ。いいわね?」

ミクオ、そんなミクを見てぷいっとそっぽを向き、そのまま読書を開始。

ミク「相変わらず憎たらしい態度ね。もう!」

レカ「ミクさん。ミクオさんはどうでも良いですから、キッチンへ移動しましょう」

ミク「そうだね。クオ、また寝ないようにしてよね!」

ミク&レンカ、そのままキッチンへ。ミクオ、むっつりしたまま読書を続ける。

次回につづく
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the priority of the right over the good.

2019年 07月06日 19:22 (土)


昨晩はちっとも寝付けず、仕方なく深夜に起きて堅苦しい本を読んだりして何とか眠りについたものの、早朝にカラスに起こされてしまい、結局不眠症状態。本当はこんな気温なら部品作成したいのですが、ここ数日どうも身体がだるくて、行動的になれません。で、今日のおまけ落描きはルイ単独。描き殴った感じで雑ですね。

rui09.jpg

ミク「ちょっとクオ。またソファに寝転がっているわね。いい加減にしてよ!」

ミク、ソファの上に寝転がって読書中のミクオを見て、声を荒げる。

ミク「テーブルの上にも本を積み上げちゃって邪魔だわ!リント君とシュヲがマンションに移動してから、ずっとこんな感じじゃない。このままだとダメボカロになるわよ!」

ミクオ、うざそうにミクを一瞥し、軽く舌打ち。

ミク「あー!今、舌打ちしたわね?!」

クオ「ぎゃあぎゃあうるさい奴だ。耳が痛くなる」

ミユ「何を騒いでいるんだ?」

ミユ、リビングに姿を見せる。

ミク「ミユ!ミユからも言ってやってよ!クオってば、だらけまくりなんだもの!」

ミユ「ふむ。確かに最近のミクオは、ごろごろ寝てばかりだな。・・・しかしミク、これも仕方がないことだ。許してやれ」

ミク「ダメよ!クオを甘やかしてもロクなことがないわ」

ミユ「そう言うな。ミクオは今、相棒のリントがいないから解説の仕事も入らないし、やる気も出ないのだろう。君だって最初はそうだったじゃないか」

ミク「それはそうだけど・・」

ミユ「それにほら。ミクオがソファに寝転がっているのにも、それなりの意味があるのだ」

ミク「えー?だらけているだけでしょ?」

ミユ「そうじゃない。いつもミクオが座っているところの隣は、リントの定番の席だった。ミクオは寝転がることで、そのリントの席もしっかり守っているじゃないか。私やミクに、リントの席が奪われないように必死なんだ」

ミク「はっ!?・・・そういえば、確かにそうだわ。クオの寝転がっているスペースは、リント君の特等席だわ!」

ミク&ミユ、にやにやしてミクオを見る。ミクオ、それを見て半眼。

クオ「・・・おい。俺は単に楽な姿勢だからこうしているだけだぞ」

ミク「クオったら、それならそうと言ってくれれば良かったのに」

ミユ「ミクオは素直じゃないからな。仕方ないだろう」

クオ「おまえらという奴は・・・。まあいい。そうやって勘違いでも俺の邪魔をしないなら、それでいいだろう」

ミクオ、ミク&ミユを呆れた表情で一瞥してから、再び読書に戻る。

ミユ「ところでミク。今日はこちらにレンカが来る予定だったな」

ミク「そうよ。レンカちゃん、私にとっておきのお菓子のレシピを教えてくれるの」

クオ「何だと?呪い女がこっちに来るなんて、俺は聞いてないぞ!」

ミクオ、ソファの上に起き上がる。

ミユ「そこで私はレンカと入れ違いに、鏡音家の方へ移動する。ルイがレンカが出かけることを嘆いているそうだから、私がそれをどうにかしようと思うのだ」

ミク「そうなの?・・・なんだ。せっかくミユにもクオと一緒に私の作ったお菓子の実験体になってもらおうと思っていたのに」

クオ「実験体だと!?冗談じゃない!俺は呪い女と顔を合わせるのも、ミクの作るゲテモノの実験体になるのも御免だ!」

ミクオ、そそくさと本を持ってリビングを出て行こうとする。

ミク「ダメよ!リビングを散らかした罰として、クオには私のお菓子の実験体になってもらうんだからね!」

ミク、ミクオの服の裾を掴み、ソファに引っ張り戻そうとする。

クオ「離せ!俺はそんな面倒くさいことに巻き込まれるのは嫌だからな!」

ミユ「それでは、私は鏡音家に移動するから。行ってきます」

ミク「行ってらっしゃい!」

ミユ、もめているミク&ミクオをそのままに、リビングを出て転送機の方へ移動。

ミユ「む?転送機が動いている。レンカか?」

転送機の扉が開き、レンカが姿を見せる。

レカ「ミユさん。これから鏡音家に?」

ミユ「ああ。ちょうど良かった。私もこのまま鏡音家に行く」

レカ「ルイさん。ミユさんが来てくださると心待ちにしていますよ」

ミユ「ミクも君がこちらに来るとはりきっている。では、これで」

ミユ、軽くレンカに手を振って、レンカと入れ違いに転送機に入り、鏡音家へ移動。レンカ、それを見届けてからリビングへ。

レカ「ミクさん。お邪魔しています」

ミク「あ、レンカちゃん。いらっしゃい!」

ミク、ミクオをソファに強引に突き飛ばし、急いでレンカの方へ。

ミク「待ってたよ~。レンカちゃん、無理にお願いしてごめんね」

レカ「いいえ。むしろ光栄です。ミクさんがリント君のために、こんなにも考えて行動してくれるのですから。妹として、感謝しかありません」

ミク「えへへ。リント君に、何とか喜んで欲しいから。それで、とっておきのレシピって何かな?」

レカ「はい。オレンジのチーズケーキなんてどうでしょう?リント君、柑橘系のフルーツが好きなので」

ミク「チーズケーキ!・・・でも、私に作れるかな?難しそうだけど」

レカ「大丈夫ですよ。そんなに難しくないですから。ところで材料は、自動システムに入っているのでしょうか?」

ミク「大体はそうだけど。必要な材料、たくさんあるの?」

レカ「そうでもないですが、チーズを数種類混ぜた方がより美味しく出来ると思うので」

ミク「ちょっと待って。チーズの種類ね」

ミク&レンカ、そのままキッチンに移動して自動システムを確認。

ミク「・・・う。一種類しか入ってないわ」

レカ「まあ。では、私がこれから買ってきます」

ミク「え?いいよ!私が行くわ!レンカちゃんにわざわざ頼んだのは私なんだから」

レカ「ですが・・・」

ミク「私が準備を怠ったのが悪かったのよ。だからレンカちゃん、私がチーズを買ってくるまで待っててね。私、猛スピードで行ってくるから」

ミク、そう言い終わると同時にキッチンから飛び出す。

レカ「あ、ミクさん!」

ミク「じゃ、行ってくるわ!!」

ミク、そのまま玄関から走って出て行く。レンカ、慌ててそれを見送ってから、ため息を吐き出してリビングへ戻り、ソファに寝転んで読書をしているミクオに視線を向ける。

レカ「・・・ミクオさん。少し、よろしいでしょうか?」

レンカ、感情のこもらない声でミクオに声をかける。ミクオ、返事をしない。

レカ「一度貴方にちゃんと聞いておきたいと思っていたのです。・・・リント君に関することですよ」

ミクオ、のそりと起き上がり、レンカに半眼の冷めた眼差しを向ける。

次回につづく

ほんの少しの枯渇感を積み上げて

2019年 06月28日 18:53 (金)


今日は不快なくらいに暑いですね。台風が去ると、いつも嫌な感じの暑さなんですよねぇ。なので台風はあまり来てほしくないのだが。で、今日のおまけ落描きはレイとリントのセット。あまり描く頻度は高くないが、基本黒髪&金髪のセットは割と好き。でもやっぱりリントの場合、隣にはミクオの方がしっくりくるな。

reirito04.jpg

クオ「ミクはどうした?」

ミユ「ミクなら出かけたぞ」

クオ「なんだ。またくだらない買い物か?」

ミユ「違うな。私からの情報で、ミクはレンカに会うべくスーパーマーケットに向かったのだ」

クオ「レンカだと?」

ミユ「そうだ。今日のこの時間帯なら、レンカがスーパーに買い物に行っているはずだ。鏡音家では、家事はバナナ三名の当番制になっているから」

クオ「なるほど。鏡音家で生活していただけのことはあるな。ミユ」

ミユ「まあな。ミクがレンカだけと接触するためには、今日は最適な日だったのだ」

クオ「別に鏡音家に直接ミクが向かえばいいだけだとも思えるが」

ミユ「それだと邪魔が入る。ミクがリントのためにお菓子作りをレンカから教わるとなれば、おそらくレンも便乗するだろうし、レイも黙っていないかもしれない」

ミクオ、ミユの言葉にしかめ面をしつつも納得して頷く。

ミユ「だからレンカだけと会う必要があったから、こうして私がミクに助言したまで」

クオ「なるほど。それじゃ、しばらくミクは戻ってこないな。ミクがいないと、静かでいい」

ミユ「私がいるぞ」

クオ「おまえは基本的にミクほど無駄に騒がないからな。そういった意味では、シュヲと同じで邪魔には感じない」

ミユ「そうか。まあ君にとっては、私もシュヲもそんなところかもな。あくまで特別なのは、リントだけか」(にやり)

クオ「・・・そういう変なところだけ、ミクに似るとはな。それさえなければ、もう少しマトモだったものを」

ミユ「私はいつでもマトモだ。君もいい加減に自分の気持ちを認めろ」

クオ「おまえも、いい加減に俺の言うことをちゃんと聞いてもらいたいものだ」

ミユ&ミクオ、半眼で互いを一瞥し合うも、すぐにそっぽを向いてそれぞれ読書を開始。

~小休止~

ミク「えっと、ここがミユが言っていたスーパーよね?ココにレンカちゃん、いるはずだわ」

ミク、スーパーの入り口できょろきょろするも、レンカの姿は見つからない。

ミク「外にはいないみたいね。そうなると中か。よし!行くわよ」

ミク、気合いを入れてからスーパーの中へ。

ミク「結構広いわね。レンカちゃん、どこだろう?」

ミク、スーパーの中をうろうろ。他の客とすれ違いつつ、とりあえず奥へ進む。

ミク「結構混雑してるのね。えっと、ここはお菓子売り場かな?お菓子がいろいろ並んでいるわ。・・・あ!」

ミク、お菓子の陳列棚を見て、そちらに急いで移動。

ミク「これ、私のグッズだわ!こんなところで遭遇するなんて♪」

ミク、おまけ付きのお菓子を見つけ、それを手に取る。さらに他のお菓子も確認し、そちらにも興味を持つ。

ミク「これ、まだ食べたことないわ。このグッズも持ってないし、絶対買わなきゃ!」

ミク、自分のグッズのおまけ付きお菓子と、他のお菓子も手に取って、そのままいそいそとレジへ。

ミク「わーい!予想外の掘り出し物だったわ♪」

買い物を終えてミク、スーパーの外に出る。

ミク「って、そうじゃない!そうじゃないわ!!今日ここに来た目的は・・・・」

レカ「あら?ミクさん」

ミク「!」

レカ「珍しいですね。ミクさんもお買い物ですか?」

ミク「レンカちゃん!」

レンカ、両手に荷物を抱えつつ、ミクを見て笑顔。

ミク「えっと、あの・・・。そう!レンカちゃん、この前はカヌレをありがとう。凄く美味しかったわ」

レカ「いいえ。ちょっと作りすぎてしまっただけなので」

ミク「レンカちゃんって本当にお菓子作りが上手よね。前にバレンタインの時、皆で作ったガトーショコラも上手だったもの」

レカ「あれは皆さんが上手だったのです。私はただ少しだけ、サポートしたのみですので」

ミク「そんなことないわ。レンカちゃんがいなかったら、誰もあんな見事なガトーショコラは作れなかったもの。他にもいろいろお菓子貰ったことあるけれど、どれも本当に上手で美味しいわ」

レカ「・・・ありがとうございます。それぐらいしか、私には取り柄もないので」(照)

ミク「それでね。そんなレンカちゃんに、ちょっとお願いしたいことがあるのよ」

レカ「え?」

ミク、もじもじしつつレンカを見て、しかし前を向いて歩き出す。

ミク「歩きながら話そうよ。レンカちゃん、荷物重そうだし。もう買い物終わって帰るところだったんでしょ?」

レカ「はい。ミクさんもですよね?」

レンカ、ミクの持っている袋を見つつ、ミクと並んで歩き出す。

ミク「うん」

レカ「それで、私にお願いというのは?」

ミク「実はね。私、レンカちゃんにお菓子作りを教えてほしいと思って」

レカ「え?」

ミク「レシピとか見て自分で作ればいいんだけど、やっぱり慣れていないから心配だし、失敗したくないのよ」

レカ「別に私でよければ構いませんが・・・。ですが、どうしたんです?いきなり」

ミク「・・・だってレンカちゃんなら、リント君の妹だからリント君の好きなお菓子や味も知っているでしょ?リント君が回復して戻ってきた時に、どうしても私、手作りのお菓子をリント君にあげたいの!!」

ミク、真剣なまなざしでレンカに懇願。レンカ、そんなミクを見てびっくりした表情に変化。

次回につづく

凝視める空白の青

2019年 06月21日 19:08 (金)


ここ数日、ずっと寝不足気味で蒸し暑い日が続いているため、身体が妙にだるくてすっきりしない状態となっています。で、今日はミク単独のイラストがおまけです。いきなりカラーのイラストをもってきたが、これは一応紫陽花のつもりなので、今のうちにアップしておいた方が良いと判断。紫陽花は過去にリンちゃんのイラストでも使いましたが、そっちが和風だったので、ミクの方は洋風になっています。

mikuajisai.jpg

ミク「ミユ~。寂しいよ~」

ミク、隣にいるミユに寄り掛かる。ミユ、眉をしかめてミクを一瞥。

ミユ「鬱陶しいぞ。ミク、重たいからやめてくれ」

ミク「だってリント君がいないんだもの。リント君がいないなんて、寂しすぎるわ」

ミユ「リントがいなくて、何故私に寄り掛かる?理由が変だぞ」

クオ「ミユ、まともに相手をするな。ミクとはそういう奴なんだ」

ミク「何よ!そんな澄ました顔してるけど、本当はクオだって寂しくて仕方がないくせに」

ミユ「とにかくミク。そんな風にぐだぐだしていても意味がない。リントの回復はまだなんだから」

ミク「リント君の様子、どうなのかしら?ミユは知ってるの?」

ミユ「知っているわけではないが、シュヲから連絡がないということは、特に変化はないのだろう。少なくとも鏡音家の立体映像で会った時は、変化はなかった」

ミク「立体映像?」

ミユ「そういえば、言ってなかったな。バナナ属性のメンバーたちがリントに会いたがって仕方がなかったから、通信の立体映像で面会させたんだ」

クオ「そんなことも出来るのか?」

ミユ「私の端末機を使えば可能だ」

ミク、きらきらした眼差しでミユを見る。

ミユ「・・・ダメだぞ。鏡音家のメンバーは、リントにほとんど会えていなかった。だから特別だ。ミク、君はリントがシュヲのマンションに移動する寸前まで一緒だったんだ。我慢しろ」

ミク「ええ!?そんなぁ・・・。立体映像でも、リント君に会えると思ったのに」(悲)

ミユ「立体映像だったとしても、リントにはそれなりに負担になる。ちなみにミクオ、君もダメだぞ」

クオ「俺は何も言っていない」

ミユ「ミクと同じで、私に期待の眼差しを向けていたくせに」

ミク「じゃあ、ずっとリント君に会えないのね。リント君、どうしてるのかしら?ご飯、ちゃんと食べてるかな?」

ミユ「シュヲが一緒なんだから大丈夫だ。それよりミク、そんなぐだぐだと非生産的なことをせず、リントのことを考えるのなら、リントのためになるようなことをすればいいじゃないか」

ミク「リント君のためになること?だってリント君、いないのに」

ミユ「いないからこそ、出来ることもあるだろう。たとえばリントが戻ってきた際に、喜ぶようなことをする準備をしておくとか」

ミク「リント君が喜ぶこと。・・・・そうね。それ、いいわ。よし!じゃあインテリア変更をして、リント君を驚かせちゃおう!」

クオ「何だと?」

ミク「まずはリビングよね。それじゃ、早速私のグッズを・・・」

クオ「却下!!」

ミクオ、ミクをにらみつけてテーブルをばんっと叩く。

ミク「きゃっ!?・・・もう!クオってば乱暴ね」

クオ「またリビングをおまえのガラクタで埋めようと企んでいるな?そんなこと、絶対俺がさせないからな!!」

ミク「いいじゃない。リント君を驚かせたいんだもの」

クオ「ダメだ!そもそも病み上がりのリントが戻ってきて、リビングがそんな状態だったら気の毒だ。せっかく慣れた場所に戻ってこられたのに、ぜんぜん落ち着かないはずだ」

ミユ「・・・確かに。ミクオの意見のが説得力があるな」

ミク「えー!ミユまでクオの味方なの?」

ミユ「ミク。もう少しリントの気持ちを考えるべきだろう。リントはどうすれば喜ぶと思う?」

ミク「リント君が喜ぶことか。・・・そうね。お菓子とかご飯とか、リント君は食べることが好きだわ。じゃあ、リント君が戻ってきた時には、私の手作り葱カレーをご馳走するとか」

ミユ「そういえばミク。君が唯一作れる料理が葱カレーだったな」

クオ「それも却下だ」

ミク「なんでよ?」

クオ「リントが戻ってきたら、俺が葱たま丼を作る。リントがああなった責任は、俺にあるからな」

ミク「!」

ミユ「なるほどなるほど。ミクオがリントのために料理を作るのか」(にやり)

ミク「そうね。それなら仕方がないわね」(にんまり)

クオ「・・・・おまえら、その笑い方はやめろ。不気味だぞ」(呆)

ミク「でも、じゃあ私はどうすればいいかな?」

ミユ「そうだな。それなら料理はミクオに任せて、デザートにでも挑戦してみるというのはどうだ?」

ミク「デザートか。難しそうだな~」

ミユ「レンカに教わるというのは?」

ミク「レンカちゃん!そっか。その手があったわ。レンカちゃんなら、リント君の好みのお菓子の味を把握しているはずだものね」

ミク、ぽんと手を叩く。

ミク「そうね。そうするわ!リント君が戻ってくるまでの間に、レンカちゃんに教わって何かお菓子のレシピを覚えるわ」

ミユ「ついでにリントを出迎える際には、君のお得意のおしゃれをすればいい。今のうちに、新しい服を用意しておくんだな」

ミク「うん!そうするわ」

ミク、満面の笑み。ミユ&ミクオ、そんなミクを見て小さくふっと笑う。

次回につづく

魂を時間の外に投げ出す行為

2019年 06月13日 19:38 (木)


このところ梅雨寒というか、ちょっと涼しい感じで過ごしやすくあります。でも涼しすぎて寒い日もあったので、それは少し困るな。で、今日のおまけ落描きはキョウヤ単独です。ちょっとばかりエグいかな?

kyowya11.jpg

リン「じゃあリト君、シュー君のマンションに移動しちゃったんだ」

ミユ「ああ。シュヲも一緒だがな」

レカ「・・・リント君、大丈夫なのでしょうか?」

ミユ「とりあえず様子をみるしかない状態だが、髪の毛に異常が出た以外は、今のところとくに変化はない」

レン「そうだよね。リントの長髪姿、本当に綺麗だった~❤」

リン「リト君の髪の毛、ミクちゃんみたいになっちゃったの?」

レン「ミク姉ほどは長くないけれど、リンの大人バージョンにそっくりだったよ❤」

ルイ「ふん!そげなこと、どーでもええわ。ミユユが葱屋敷行ってまう方が、ウチには大問題やさかい」

リン「じゃあ、ルイちゃんもミクちゃんの家に行けば?」

ルイ「そげなこと言って、レンカ様を独占する気やな!?ロリミカン、油断ならんわ。レンカ様は渡さんで!ミユユもレンカ様も、ウチのもんや!!」

リン「ルイちゃんって、本当に欲張りだよね」

ルイ「なんやて!?」

リン&ルイ、そのまま言い合いに突入。レイ、そんな二人を一瞥してから、ミユの方へ。

レイ「リント、ほんまに了音のマンションなんか?葱女と初音ミクオ、よう許したな」

ミユ「許すも許さないも、あのまま初音家にリントを留まらせることはリスクが高すぎたからな。もちろんミクもミクオも、本心では反対だったと思う。だから私が初音家に移動し、二人を抑え込むことにしたんだ」

レイ「・・・・」

ミユ「何だ?レイ、まだ何か言いたそうだな」

レイ「了音のマンションやったら、しばらくリントには会えへんのやろ?」

ミユ「そうなるな。リントに会いたいのか?レイ」

レン「あ!さては長髪リントを見たくてたまらないんだろ!?残念でした~!おまえは長髪リント、見られないんだよ~」

レイ、勝ち誇ったレンを見て、イラついた表情に変化。

ミユ「そういうことか。それならそうと言ってくれれば、端末機を通じてなら会うことも可能だぞ」

レン&レイ「「え!?」」

ミユ「まあ直接会わせるわけにはいかないのは、事実だがな」

レン「端末機経由で、リントに会えるの!?それって、立体映像!?」

ミユ「そうだな」

レイ「完音、頼むわ!リントとつなげてや」

レン「リントに会いたいよ!お願い~!ミユ姉」

ミユ「まあいいだろう。レンカ、君もこっちに来い。リントに会いたいだろう?」

レカ「はい!」

ミユ、バナナ三名の期待のまなざしを受けつつ、端末機操作。直後、シュヲが姿を見せる。

シュヲ『ミユ、どうしたんだい?』

ルイ「!?」

ルイ、突如響いたシュヲの声に振り返り、シュヲの立体映像を見て動揺。

リン「あれ?シュー君だ」

ミユ「シュヲ。リントを出してくれ。鏡音家のメンバーたちが会いたがっている」

シュヲ『わかったよ』

ルイ「あっ・・・」

シュヲの立体映像、消失。代わりに直後、リントの立体映像が姿を見せる。

レン「わぁ!リントだ。長髪リントだ~!!」(喜)

リント、鏡音家のメンバーを見て、ちょっと照れ臭そうに首をかしげる。

レン「うっわ・・・。そのしぐさ、めちゃくちゃいいんだけど~」

レイ「・・・ええわ」

レカ「あの、リント君。大丈夫ですか?髪の毛、ずいぶん伸びてしまったんですね」

リント、レンカに視線を向け、小さく頷いてみせる。

レカ「無理は禁物ですよ。ゆっくり静養してくださいね」

リント、再び頷くと、自分の携帯端末機をかかげ、それをトントンと指で叩いてみせる。

レカ「なんですか?」

リント、口パクで”見て”と言う。レンカ、首をかしげつつ、ミユに視線を移動。

ミユ「後で君の携帯端末機を見てほしいと言っているようだな。たぶんリントは、君にメッセージを送信するつもりなのだろう」

レカ「そうですか。・・・はい。分かりましたよ。リント君」

レンカ、自分の携帯端末機を取り出し、リントに頷いて見せる。

リン「わー!リト君だ。髪の毛が長い~」

リン、ミユたちの方へ。

ルイ「あ!待てや。ロリミカン」

ルイもリンの後を追いかけ、ミユたちの方へ。

リン「リト君、はやく元気になってね!」

リン、手をぶんぶんリントに振って見せる。

ルイ「ちっ・・・。雄ミカン、了音に迷惑かけたらあかんで!ちゃんとおとなしゅうしとれや」

ルイ、リントをチラ見してからレイに視線を移動させる。レイ、まだぼんやりしたままリントを見つめている。

ルイ「ええい!レイ、何しとる!?雄ミカンに挨拶せえ!!」

レイ「そ、そうやな。リント、無理せんといてや」

レイ、慌ててリントに話しかける。リント、鏡音家のメンバーを見渡し、全員に笑顔を向ける。

ミユ「これで全員挨拶は済んだな。リントの負担も考えて、今回はこれくらいにしよう。リント、もういいぞ」

リント、ミユに頷いて見せると、消失。

レン「あ!・・・消えちゃった。あーあ~。リント、やっぱりめちゃくちゃ綺麗だったなぁ・・・」

ミユ「さて。それでは私も初音家に移動するから、何かあればふうりかいづなで連絡をするか、転送機で初音家に直接来てくれ」

ルイ「ミユユ~。ウチ、ミユユがおらんと寂しいねん」

ミユ「ルイ、君はレンカの傍にいてやってくれ。私の分までな」

ルイ「!」

ミユ「頼んだぞ。ルイ」

ルイ「・・・そやな。ウチ、ちゃんとレンカ様の傍におるわ」

ミユ、ルイの頭を軽く撫でてから、端末機を小機化。

レカ「あの、ミユさん」

レンカ、急いでミユの方へ。

ミユ「何だ?レンカ」

レカ「ミユさんなら、シュヲさんのマンションに入れますよね?」

ミユ「まあな」

レカ「それでしたら、一つお願いをしても良いでしょうか?」

ミユ「お願い?」

レカ「はい。リント君に、お菓子を届けてほしいのです」

ミユ「なるほど。お見舞のお菓子か。君の手作りお菓子なら、リントも喜ぶだろう。わかった。リントに届けよう」

レカ「お願いします。今、持ってきますので」

レンカ、走ってキッチンへ移動。少ししてから、お菓子の入った箱を二つ持ってくる。

ミユ「箱の中身は?」

レカ「カヌレです。一つはリント君とシュヲさんにお願いします。もう一つは、ミユさんとミクさんとミクオさんで」

ミユ「初音家の分もか」

レカ「はい。ちょっと作りすぎてしまったのです」

ミユ「分かった。では、その箱を預かろう。ありがとう」

ミユ、レンカから箱を受け取る。

レイ「完音、荷物はどないした?」

ミユ「端末機に収納登録した」

リン「ミユちゃんの端末機って便利だね」

レン「ミユ姉。初音家に移動しても、たまには鏡音家にも来てよ!ミユ姉なら歓迎だよ」

ルイ「ミユユ、レンカ様のことはウチに任せろや。せやけど、ほんまにたまにはコッチに来てな」

ミユ「そうしよう。それでは、移動する」

ミユ、転送機の方へ移動。他メンバーも全員そんなミユを追いかけ、転送機で消失移動するミユを見送る。

次回につづく