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揺るがぬ世界の構築方法

2017年 10月21日 18:07 (土)

今日もまだ頭が重苦しい状態だったが、先ほど珈琲を飲んだら効果てきめん!久々にすっきりしたわ~。やはりカフェイン効果は凄いわね。で、今日のおまけもまた変な男子校漫画の続きで4回目になりますが、まだ続きます。

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リンコ、無言のままレンカに小さく頷いて見せてから、再びキョウヤへと視線を戻し、彼の耳元で何事か囁く。するとキョウヤ、一瞬驚いた表情になるも、すぐに笑顔に変化してそのままリンコの腕の中、子供の姿から本来の姿に変化すると同時に、煙のように音もなく消え失せる。

レカ「・・・キョウヤさん?」

思わずレンカ、リンコとキョウヤの方へと腕を伸ばしかける。するとリンコ、ゆっくりとレンカの方を振り返り、そのままレンカへと近づく。

レカ「あの、リンコお姉さま。キョウヤさんは消えてしまったのですか?」

リンコ、小さく頷いて自分の心臓あたりを指さす。

レカ「・・リンコお姉さまの中に、消えたのですか?」

リンコ、レンカの伸ばしかけた手をそっとつかみ、そのままレンカの腕を引いて歩き出す。

レカ「リンコお姉さま?」

リンコ、にこにこしたまま前方を指さす。するとかすかに光らしきものが見える。

レカ「あの光は、一体・・・」

リンコ、レンカの手をぐいぐい引っ張り、光の方へ向かって歩き続ける。やがてだんだん光が大きくなるにつれて、その光の横に人影があることに気付く。

レカ「あれは、シュヲさん?」

シュヲ、光の扉の横にたたずみ、リンコとレンカを手招き。リンコ、それを見て嬉しそうな表情で小走りになる。

レカ「ひょっとしてあれは、ゲート?」

リンコ、レンカをつれて光のゲートの前へ到着。するとレンカの手を解放し、シュヲとは反対側の扉の横へと移動。

レカ「このゲートは、シュヲさんが召喚したのですね?でも、なぜこんなところに・・・」

シュヲ、いつもの笑顔で無言のまま頷くと、ゲートを指さす。

レカ「このゲートを潜れば良いのですか?ですが、ゲートの向こう側は一体・・・」

シュヲ、ゲートの扉を完全に開放。すると眩しい光とともに、歌声がいっきに流れ込んでくる。

レカ「!?」

レンカ、その歌声を耳にしてその場に立ち尽くす。

レカ「これは・・・初めて私がリント君と一緒に歌った曲。それにこの歌声は、リンお姉さまとレン兄さん、それにミクさんも。どうして?なぜ・・・」

シュヲ、レンカに扉の向こう側へ行くように手で示す。リンコ、レンカの肩を軽く押す。

レカ「ダメ!・・・ダメです。私、行けません。だって私は、こんなに罪深いのです。キョウヤさんを生み出し、彼を見捨て、皆に迷惑をかけて・・・。あんな綺麗な歌声のところになんて、行けません!」

レンカ、首を激しく横に振る。すると歌声に混じり、レンカの名を叫んで呼ぶ声も聞こえてくる。

レカ「・・・この声、リント君?」

レンカ、その声を聴いた刹那、あまりの切なさとなつかしさに、涙ぐむ。

リンコ&シュヲ、そんなレンカを優しい眼差しで見つめつつ、同時に二人してレンカの背中を強く押す。

レカ「・・・あ」

レンカ、それによって一歩光の中へ。次の瞬間、再びリントの声を耳にして、いっきに涙が零れ落ちる。

レカ「リント君・・・。リント君!!」

レンカ、泣きながらリントの方へ腕を伸ばす。

リト「レンカー!!!」

リント、強引に光の柱の中に入り込み、レンカへ腕を伸ばす。直後、光の柱がついに崩壊。それとともにレンカも落下するも、リントがそんなレンカをしっかり受け止める。

レカ「リント君、ごめんなさい。私・・・私は・・・」

リト「いいんだ。レンカが無事なら、それでいい。それだけでいいんだ!」

リント、レンカを抱きしめる。レンカ、そんなリントの腕の中、泣き崩れる。

ルイ「レンカ様!!」

ルイ&レイ、リントとレンカの方へ。ミクオ、周囲の光の柱が崩壊する中、疲れ切った様子で水が引いていく床にしゃがみこむも、視線はリントたちの方へ。

クオ「・・リンコ、おまえのおかげでレンカを助けることが出来た。ありがとう」

ミクオ、うつむいてそうつぶやいてから、ゆっくりと立ち上がり、力尽きて落下したケセラを拾いあげると、そのままリントたちの方へ向かって歩き出す。

光の柱のかけら、宙をきらきら舞いつつまだ残っている水の中に落下。浅い水面、その影響で金色に変化している。

次回につづく
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夢に夢を繋げて物事を考える

2017年 10月12日 17:57 (木)


ちょっと時間に余裕ができたので、珍しく平日にココを更新です。で、今日のおまけもまた男子校漫画の続きで、今回は三回目。この漫画では独自亜種(シュヲ)も登場させております。

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ルイ「ほな、行くで!」

ルイのその声を合図に、ルイ&レイ、再びレンカの閉じ込められている光の柱を攻撃。続けてリント、ミクオが召喚した光線銃を受け取り、光の柱へ向かって構える。

リト「ミクオ、ケセラを・・・」

ミクオ、無言で頷いてケセラをコントロールし、光の柱の方へ移動させてバリアを張らせる。

ルイ「壊れろ!!」

レイ「くっ・・・!」

ルイ&レイ、光の柱のエネルギーに弾かれそうになるも、ケセラのバリアのおかげで何とか耐えることに成功。

レイ「リント、今や!!」

リント、レイの声に光線銃のトリガーを引く。直後、エネルギーが奪われてふらつくも、何とか堪えて光線銃を構えつつ、光の柱を見据える。

リト「!?」

クオ「おまえ一人で光線銃を扱うのは、やはり無理がある。だから俺がサポートする」

ミクオ、ケセラのコントロールを終えると、リントの手もろとも光線銃を握り、トリガーに自分も指をかける。

リト「でも、おまえはすでにキョウヤとの対決で・・・」

クオ「キョウヤを倒したのはシュヲであって俺じゃない。この程度なら、俺にもフォローできる」

ミクオ、トリガーを引く。それと同時に、光線銃から放たれる光線のエネルギーがいっきに高まる。

ルイ「レンカ様!!」

レイ「これならいけるで!!」

クオ「・・・・・」

リト「レンカ!!!」

光の柱、ケセラのバリアによってエネルギーが蓄積され、大きな亀裂が走る。

~小休止~

レンカ、どこからか聞こえてくる子供のすすり泣く声を耳にし、周囲を見回す。

レカ「この泣き声は、一体・・・・」

暗闇の中を泣き声が聞こえてくる方向へ向かって歩いていくと、やがて一人の子供の姿を見つける。

レカ「子供・・・。もしかして、レン兄さん?」

レンカ、自分より小さいけれど、自分によく似た少年を見て首をかしげる。しかし目を凝らしてよく見ると、髪の色がレンとは違うことに気付く。

レカ「レン兄さんではありませんね。そしてリント君でもありません。・・・まさか・・・・」

レンカ、泣いている少年に一歩近づく。

レカ「あなたは、キョウヤさん・・・なのですか?」

レンカのその声に、子供姿のキョウヤ、びくりと肩を震わせる。

レカ「やっぱりそうなのですね?あなたはキョウヤさんなのですね!?」

レンカ、再び一歩子供の方へ歩み寄り、そのままそっと腕を伸ばす。しかし怯えた様子で子供はあとずさり、レンカから逃げるように走り出すと、そのまま突き当たったところでしゃがみ込む。

レカ「あ・・・・」

レンカ、悲痛な表情で子供を見つめるも、どうにもできない。子供、そのまましくしくと声も出さずに泣き続ける。

レカ「・・・そうですね。あなたは私の子供の頃にそっくりで、けれども今も私は、同じことを繰り返していました」

レンカ、それ以上は近寄らないけれど、子供の方を見つめたまま立ち尽くす。

レカ「私は、貴方が怖かったのです。なぜなら貴方は私のいらない心の結晶であり、私が嫌悪した感情から生まれた存在でしたから。・・・だけどそれでも貴方は私なのだから、本当は私は貴方に怯えるのではなく、貴方を受け入れなければいけなかったのです」

レンカ、自分の胸あたりに手を置き、自分の鼓動を確かめるような格好になる。

レカ「リント君はリンコお姉さまを生み出し、リンコお姉さまに手を差し伸べて彼女をしっかり支えていました。私も本来はリント君のように、貴方に対してそうしなければならなかったのです。だって生み出すということは、生み出した存在に対して責任もあるのですから」

レンカ、そこで一度言葉を切ってうつむくも、再び顔をあげてキョウヤらしき子供を見つめる。

レカ「・・・ですが私には、それができませんでした。貴方を生み出したことにも気づかず、ただ自分のしてしまったことに怯え、貴方に手を差し伸べるどころか怖がることしかできなくて・・・」

子供、顔をそむけたまま泣き続けるも、不意にそんな子供の後ろから、一人の人物が姿を見せる。そしてそのまま腕を伸ばし、子供を後ろからそっと抱きしめる。

レカ「!?」

子供、ゆっくりと顔を上げると、自分を抱きしめている相手に視線を向ける。すると相手がにっこりと笑顔を見せたところで、子供も涙を止める。

レカ「・・・リンコ、お姉さま。なぜここに?」

リンコ、子供姿のキョウヤを抱きしめつつ、レンカへと笑顔のままで視線を移動させる。

次回につづく

困難の大小は比例することはない

2017年 10月07日 18:25 (土)


最近涼しくなってきたので部品作成には最適な感じだが、時間配分がうまくいかずになかなか部品に手が付けられない今日この頃。もうちょっと時間に余裕を持ちたいところです。で、今回は前回の男子校漫画の続きの二回目で、レイはヤンキー設定になっていますが、リントには弱い感じ。

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ルイ「行くで!レイ」

レイ「ああ」

ルイ&レイ、それぞれの武器でレンカがいる光の柱を攻撃。直後、一瞬光の柱に亀裂らしきものが走るも、すぐに消えて光が弾ける。ルイ&レイ、そのまま弾き飛ばされて別の光の柱に激突。

リト「ルイ!レイ!!」

クオ「・・ちっ。やはりあいつらの武器と俺たちの声だけでは無理か」

ミクオ&リント、光の柱から水面へと落下したルイとレイの方へ。

リト「二人とも、大丈夫か!?」

レイ「大丈夫や。まだいけるさかい」

レイ、レンカのいる光の柱を睨みつけながら返答。

ルイ「レイ、もう一度や!」

クオ「待て!」

ルイ「何やねん!?邪魔すんな!自分は雄ミカンと歌っとればええねん!!」

クオ「もう一度やっても同じことだ。リント、そうだろう?」

リト「・・・うん。俺が何度光の柱に近寄っても、同じだった」

ルイ「それやったら、どないするねん!?ミユユ連れてくるわけにはいかへんで!!」

クオ「そんなことは分かっている。だが、シュヲならここにいる」

リト「ミクオ?」

クオ「俺がシュヲを召喚すれば・・・」

リト「待てよ!それは無茶すぎる。おまえ、すでに体力相当消耗しているじゃないか!そんな状態でシュヲを召喚できるわけがない!俺はリンコと共存していたから、そのことは誰よりも知っている!」

クオ「しかし、他に方法がないだろう!?」

リト「そもそもおまえとシュヲが共存したのはちょっと前のことであって、シュヲのデータだってまだそんなに安定していないはずだ。違うか?」

クオ「だけどキョウヤと戦っていた時、シュヲの意識が浮上して光線銃を使えた。だから・・・」

ルイ「せやけど自分、自分のままやったやん」

リト「え?それって、ミクオの姿のまま光線銃だけ召喚したってことか?」

レイ「そや。俺もルイも、秘音キョウヤ消失したんはこの目で見とる。そん時、初音ミクオと完音しかおらへんかったわ」

リト「じゃあ、まだシュヲの姿を完全に召喚できたわけじゃないってことか。・・・それなら尚更、無理すぎる」

クオ「だったらどうする!?俺やおまえの声と正規どもの声を合わせても、揺らぎは生まれてもそれ以上の効果はない。影音たちは武器があっても、シュヲやミユの武器のように強力じゃない。これではどうあがいてもレンカのいる光の柱を壊せないじゃないか!」

リト「ミクオ。ケセラを使うっていう方法はどうなんだ?」

クオ「あれは攻撃力があってこそ通用する方法だ。おまえを光の柱から救出した時はシュヲがいた。だから光線銃の攻撃力をケセランパサランのバリアで一か所に蓄積させ、光の柱をそれで破壊したんだ」

ルイ「つまり了音がおったからこそ、可能だったわけやな?」

クオ「そうだ。過去のリンタの件でレンカを救出した際には、ミユの攻撃と俺がシュヲから光線銃を借りて使用した」

レイ「了音か完音のどちらかがおらへんと、光の柱は壊せんっちゅうこっちゃな?」

ルイ「せやけどミユユはこっち連れてくるわけにはいかへんねん!それに、了音は・・・」

リト「シュヲの光線銃とミユの光線剣って、確か持ち主のエネルギーを攻撃力に変換しているんだよな?」

ルイ「それがどないした?」

クオ「シュヲとミユの二人はゲートキーパーで、俺たち他の亜種とは構造が違う。それゆえに攻撃力もずば抜けている。だからこそあんな武器を使いこなせるんだ」

リト「そうだよな。リンタの件の時、シュヲから光線銃を借りた後のミクオって、かなり疲労してたもんな」

レイ「初音ミクオが了音を召喚できんなら、光線銃も使いこなせないっちゅうこっちゃな。せやろ?リント」

リト「ああ」

ルイ「ほな、どないすればええねん?ここまで来てレンカ様助けられへんなんて、ウチは嫌や!」

リト「俺だって嫌だ」

クオ「だから俺がシュヲを召喚するしか方法がない」

リト「意識や姿はミクオのままで、光線銃だけを召喚は無理なのか?」

クオ「どうだろうな?可能かもしれないが、どうすれば召喚できるのか俺には分からない。キョウヤとの戦いの際にシュヲの意志が浮上したのは、その前に俺が気を失ったからだったが」

リト「光線銃を召喚したいって思えばいいだけだよ。俺の意志でリンコを召喚する際は、思っただけで可能だったから」

レイ「せやけど光線銃だけあったかて、了音がおらへんと使いこなせへんのやろ?」

リト「メカニズムは分かっているし、たんにトリガーを引けばいいだけじゃん。それなら誰にでもできる」

クオ「リント。おまえ、まさか自分で光線銃を使うつもりか?」

リト「ルイとレイにはそれぞれの武器で光の柱を攻撃してもらって、俺も光線銃で攻撃する。そしてミクオ、おまえがケセラをコントロールするんだ。揺らぎについては、正規たちの声だけで充分だろうし」

クオ「ダメだ!光線銃は体力を相当奪う代物だから、おまえに使いこなすことは無理だ」

リト「でもルイとレイにやらせるわけにはいかないし、ミクオは俺以上に体力消耗しているじゃないか!それにケセラのバリアのコントロール方法は俺は知らないしな」

クオ「光線銃は俺が使うから、おまえは正規どもと一緒に歌っていればいい!」

リト「おい。いくらなんでもそれは酷いぞ。そもそもレンカは俺の妹だし、レンカがこうなった原因は俺にもあるんだ。だから俺が光の柱を破壊してレンカを助けなくちゃいけない。・・・それがレンカの兄として、セットとしての責任でもある」

ルイ「・・・葱男。雄ミカンの言う通りや。あきらめろ」

クオ「なんだと?」

レイ「自分は初音系列やから分からへんかもしれへん。せやけど俺らはリントと同じ鏡音系列やさかい。リントの言うこと、よう分かるわ。俺がリントの立場やったとしても同じ選択したわ」

クオ「・・・・・」

リト「そういうわけだから、頼むよ。時間もないことだし、さっさとやろうぜ。な?ミクオ」

クオ「・・・分かった。だが、無理だけはするなよ。もしおまえのエネルギーが尽きるような状態になったら、俺が強引にでもおまえから光線銃を奪い取る。いいな?リント」

リント、無言でミクオに頷いて見せる。ミクオ、それを確認してから光線銃を召喚。

次回につづく

Let's wait and see.

2017年 09月30日 19:06 (土)


今日も涼しくて快適な気温だが、涼しくなると眠気が強くなるのが困る。で、今日のおまけはまた変な漫画で続き物になっていますが、これはかなり前にネタ落描き設定だけ発表した学園物を漫画化したものであり、とりあえず男子校編から開始です。あとは女子校編と共学編(これはネタ設定発表してない)もやりたいと思っていますが、漫画にするとなるとそれなりに時間もかかるため、まずは男子校だけで、一応レン中心視点で動いている感じですね。

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レイ「初音ミクオ!リントはこの先、おるんやな?雌バナナもか?」

クオ「ああ。そのはずだ。もっともリント一人でレンカを助け出せるとは思えない。おそらく苦戦しているだろう」

ルイ「レンカ様、どないな状況やねん!?」

クオ「たぶん例の光の柱に閉じ込められているんじゃないか?」

ルイ「それやったら、どないして助けるんや!?」

クオ「レンカが目覚めていれば、声の波動で破壊できるが、そうでない可能性のが高いから、声の波動だけでは無理だろう」

レイ「声の波動?」

クオ「そういえば、おまえらはリンタが俺たちのエリアに侵入した際はいなかったな。あの時、レンカは光の柱に閉じ込められたが、外側からリントと声を合わせることで、波動を生み出してそこをミユと俺が攻撃し、光の柱を破壊したんだ」

ルイ「ウチとレイが攻撃する!それで破壊できへんのか?」

クオ「おまえらの武器だけでは、難しいだろう。それに声の波動が合わされば、可能だと思うが」

レイ「雌バナナ、声出せへんのか?」

クオ「リントが光の柱に閉じ込められていた時、リントは気を失っていた。だからレンカもたぶんそうだろう」

ルイ「それやったら、どないするねん?」

クオ「・・・もしかしたら、リントの声だけでもなんとかなるかもしれない。ケセラを通じて鏡音正規どもの声もあるから」

レイ「俺らもおるやん」

クオ「そうだな。だが、おまえら二人には武器での攻撃を優先してほしい。あとはミクの声もあるから、俺の声も加えれば多少は効果があるだろう」

ルイ「そげなことでレンカ様を助けられるんか?」

クオ「俺がシュヲをもう一度召喚出来れば、光線銃での攻撃も可能かもしれないが・・・」

ルイ「・・・・・」

レイ「まあええわ。とりあえずその方法でやってみるさかい。ルイもそれでええな?」

ルイ、無言で頷く。三名、そのまま前進を続けると、やがて通路の出口に差し掛かる。

ルイ「出口や!・・・ん?水??」

ルイ、自分の足元の水の存在に気付く。

レイ「何やねん。ココ、水浸しやん」

クオ「二人とも、前を見ろ」

ルイ「わ!光の柱だらけやん。・・・・あ!あの中央の柱ん中におるんは、レンカ様か!?」

ルイ、一番大きい光の柱の中にいるレンカを見て身を乗り出す。

レイ「・・・予想通り、気失っとる状態みたいやな。リントは何処や?」

レイ、周囲を見渡すも、リントの姿が見当たらない。しかしミクオ、水の上を飛んでいるケセラを見つけ、急いでそちらに移動。

クオ「・・・おい!リント!!」

ミクオ、ケセラのところへたどり着くと、それと同時に水面からリントが顔を出す。

リト「・・・ミクオ。おまえも来たのか」

クオ「どうなっているんだ?おまえ、全身ずぶ濡れじゃないか」

リト「あの光の柱を壊そうと思って何度か接近したんだけど、弾き飛ばされてこのざまだよ。・・・目の前にレンカがいるのに」

リント、悔しそうな表情で光の柱の中のレンカを見上げる。

クオ「・・・やはりおまえ一人では、無理だったか」

レイ「リント!」

ルイ&レイ、リントとミクオの方へ。

リト「レイとルイも来たのか。・・・ミユは?」

レイ「完音はココの空間守る言うて、一人残っとる」

リト「空間を守るって、どういうことだ?」

クオ「ココはすでにシステムが死んだ空間だったから、ミユがそれに介入して活性化させたんだ。そのおかげでキョウヤと対等に戦えるようになったはいいが、今度はその影響でこの空間に限界が来たらしい。それでミユが強引に崩壊しないよう、自分のエネルギーを使って支えている状態だ」

リト「・・・それって、結構やばいんじゃないか?」

クオ「ああ。だから急ぐ必要がある」

リト「そっか。それで、キョウヤはどうなったんだ?」

クオ「・・・・・」

ミクオ、沈黙。ルイとレイも同じくうつむいて無言。それを見てリント、キョウヤの消失を理解。

リト「・・・やっぱり、あいつを救うことは無理だったんだな。出来ることなら、リンコのためにも何とかしてやりたかったんだけど」

クオ「それでも最後は、何となく奴にしては満足そうな表情をしていた」

ルイ「そげなことより、今はレンカ様のことや!雌ミカンの代わりに、ウチはレンカ様を救うって決めとるねん!」

リト「うん。そうだな」

レイ「それでリント。初音ミクオが言っておったんやけど、声を合わせるっちゅー方法で、光の柱に影響出せるんやってな」

リト「声?」

クオ「ケセラを通して鏡音正規の声がある。それにおまえの声を合わせれば、その波動でゆらぎが生み出せるはずだ」

リト「あ!そうか。リンタの時、そうやってレンカを助けたもんな」

ルイ「自分らが声の波動出しとる間に、ウチとレイが光の柱を直接攻撃するねん」

レイ「ルイにはいづな、俺には日本刀があるさかい」

リト「でも、レンカの声がない。それでも可能か?」

クオ「分からないが、やってみるしかない。あとはケセラを使わせてほしい。いいか?リント」

リト「別に構わないけれど、ケセラをどうするんだ?」

クオ「俺とシュヲがおまえを光の柱から救出した際、ケセランパサランのバリアを使ったからな。ケセラで、それをやらせてもらいたい」

リト「分かった。じゃ、ケセラ。ミクオの命令通りに動いてくれ。いいな?」

ケセラ、ミクオの方へ。

リト「でもどうしてリンやレン、ミクがこの歌を知っているんだろう?」

リント、ケセラから聞こえてくる歌声に首をかしげる。

クオ「それは俺も感じた疑問だが、そのおかげでキョウヤに影響を与えることができた」

リト「え?」

クオ「・・・この歌は、生まれたことを祝福する歌だから。キョウヤからしてみれば、この歌はとてもじゃないが受け入れられる内容ではなかったはずだ。だから奴は、この歌を耳にして取り乱していた」

リト「・・・”歌のたまご”は、俺が生まれて最初に接した歌で、レンカと一緒に歌った最初の曲でもあるから」

クオ「俺も最初に接したのはこの曲だった」

ルイ「自分ら、この曲のこと知っとったんか?ウチは知らんかったけどな」

レイ「俺も知らへん」

クオ「それならやはりおまえら二人は、武器による攻撃のが適しているな」

ルイ「最初からそのつもりやて言うとるやん!」

クオ「では時間もないことだし、始めるか。いいな?リント」

リント、無言で頷くと、そのままリンとレンの声に合わせて自分も歌い出す。続けてミクオも、同じく歌い出す。

レイ「波、出てきたで?」

ルイ「水だけやないで。光の柱にもや!」

周囲の光の柱と水のゆらぎが大きくなる。ルイ&レイ、互いの顔を見合わせ、武器をそれぞれ構える。

次回につづく

裏切る気持ちを重ねた愛情

2017年 09月23日 18:34 (土)


やっとここまで来たけれど、まだ終わらない亜種の海のストーリー。でも本当に残すはあとちょっとだけなので、これが終わったらずっと更新停止している部品解説も再開したいところです。で、今日のおまけ落描きはキョウヤ単独ですが、なんだか暑そうな服装ですねぇ。

kyowya06.jpg

ミユ「・・・消えるのは君の方だ。キョウヤ」

キョウヤ、ミクオの中のシュヲの存在にようやく気付き、安堵の笑みを浮かべる。そしてそのまま何も言わず、消失。

リタ「あ・・・」

リンタ、ミクオの横をすり抜け、キョウヤの方へ。しかし伸ばした手は、キョウヤに届かず。捨音、その光景を壁の影から見て、一歩後退。そしてそのまま踵を返して逃げるようにその場から走り去る。

リタ「・・・キョウヤ」

ミユ、光線剣を下ろす。ミクオ、持っていた光線銃が消失。ルイ&レイ、茫然としたまま動かない。

ミユ「・・すまなかったな。リンタ、君にとってキョウヤは恩人だ。しかしレンカを助けるためには、こうするしかなかった」

リタ「・・・分かっているさ。別に完音ちゃんたちを責めるつもりはない。俺だってレンカを助けたい一心で、またココに来たんだからな」

ミユ「そのようだな」

ミユ、ミクオの方へ。ミクオ、少しふらつくも、ミユに支えられる。

ミユ「大丈夫か?」

クオ「・・・ああ」

ミユ「さすがにまだシュヲを召喚させるには、データの安定率が低すぎた。そうだな?」

クオ「分かっていたのか」

ミユ「当然だ。光線銃を召喚できるのはシュヲだけだ。それに私がキョウヤと対峙する直前、君はキョウヤに攻撃されて意識を失っていただろう?」

クオ「まあな」

ミユ「君の意識が失われたからこそ、シュヲの意識が浮上してキョウヤを攻撃できた。しかしそれには、やはり君の体力をそれなりに奪う必要があった。・・・ミクオ、シュヲはどうしている?」

クオ「別に。とくにこれといって変化はない」

ミユ「そうか。では、キョウヤは消失したから、あとはレンカを助けるだけだ。ルイ、レイ!君たちもこっちへ」

ルイ&レイ、ミユたちの方へ。直後、空間にゆがみと振動が発生。

リタ「な、なんだ!?」

クオ「これは、一体・・・」

ミユ「・・・・もう少し保てるかと思ったのだが、やはり無理が生じたか」

クオ「ミユ?」

ミユ「この空間のシステムはすでに死んでいる状態だ。それを無理やり私が介入したことで活性化させている。よってそう長い時間、ココを保つことは難しいのだ」

ルイ「なんやて!?」

レイ「完音・・・」

ミユ「だが、レンカを助けて全員が脱出するまでは、保ってみせる!」

ミユ、光線剣の高度を上げると、それをそのまま床に勢いよく突き刺す。

ルイ「ミユユ。何しとるねん?」

ミユ「私のエネルギーをこの空間のエネルギーに変換させる!だから私がこうしている間に、君たちはレンカを・・・」

レイ「待てや!そげなことしたら、完音はどないなるねん!?」

ミユ「さあな。だが、他に方法がない。とにかく急いでくれ!!」

クオ「・・・分かった。ミユ、おまえのエネルギーが尽きる前に、レンカを助け出す。それでいいな!?」

ミユ、ミクオに無言で頷いて見せる。ミクオ、そのままリントの行った方へ向けて走り出す。

ルイ「ミユユ・・・」

ミユ「君たちも行け!」

ルイ&レイ、躊躇しつつも結局ミクオを追いかけて走り出す。リンタ、ミユの横へ。

リタ「レンカのこと、どうやって助け出すんだ?」

ミユ「・・・おそらくレンカは光の柱に閉じ込められている。だから歌声の波動があれば、何とかなる。リントとルイとレイは、鏡音系列だから波長が合うはずだし、ケセランパサラン・・・いづなを通して正規たちの声もあるから」

リタ「ふーん。でも俺は、俺の正規の”鏡音リン”と、こっちの鏡音リンとは別人だ。だから声の波長は合わないな。だったら・・・」

リンタ、光線剣に手を伸ばし、ミユの手もろとも掴む。

ミユ「何をする!?」

リタ「俺が行っても、光の柱は壊せない。それならココで、完音ちゃんがこの空間を保つのに協力するぜ」

ミユ「しかし・・・」

リタ「俺だって役に立ちたいから、ココに来たんだ。こうすることでレンカを助けることに繋がるなら、それで満足だしな」

ミユ「・・・君のエネルギーが尽きても、私は知らないぞ」

リタ「覚悟の上さ。好きな女であるレンカのために消失するなら、それはそれで結構!」

ミユ「ふん。勝手にしろ」

ミユ、呆れてため息。リンタ、それを見てにっと笑う。

~小休止~

リト「・・・レンカ」

リント、光の柱を破壊すべく何度も接近するが、すべて弾き飛ばされ、すでに全身水浸しの状態。

リト「どうして何もできないんだ!?目の前にレンカがいるのに!」

リント、苛立ちもあらわに目の前の水面に拳を叩きつける。そんなリントにケセラ、接近。

リト「!?」

リント、ケセラを見て驚きの表情に変化。直後、ケセラから聞こえてくる歌声にも気づく。

リト「ケセラ、おまえはミクオたちのところに行ったはずじゃないか。それに、この歌声は・・・」

ケセラ、リントの肩に乗る。歌声、周囲に響き渡り、水面にさざ波をたてる。

次回につづく