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眠りの色の中に沈む

2017年 08月12日 18:44 (土)

朝は涼しくて快適だったのに、午後からまた暑くなってきた。やっぱりまだ8月で夏まっさりだな・・・。で、今日のおまけ落描きはリンコ単独です。リンコの消失については、今後ボカロストーリーに大きく影響を齎すことになりそうですが、それはまだ先のこと・・かな?

rinko04.jpg

ルイ「・・ちっ!次から次へと、どんだけ出てくるねん?」

レイ「ホンマにキリないわ」

ルイ「せやけどココで連中抑えんかったら、ミユユたちの方にこいつら行ってまうやん!」

レイ「・・・そやな。ココで俺らが止めなあかんわ」

レイ、目の前のジャンクを日本刀で斬り倒す。直後、後ろから別のジャンクが襲い掛かる。

ルイ「レイ!後ろ!!」

レイ「!」

レイ、即座に振り返るも間に合わず、ジャンクに腕を払われて日本刀を落としてしまう。そのままジャンク、レイと取っ組み合い状態に。

ルイ「待っとれ!今、ウチが助けたるわ」

レイ「あかん!ルイ、そっちも後ろにおる!!」

ルイ、レイの言葉に急いで振り返り、自分に襲い掛かろうとしているジャンクに応戦。しかしなかなかしぶとい相手に、レイを助ける余裕がない。

ルイ「くっ・・・!ジャンクのくせに、生意気や!」

レイ「・・・・!!」

レイ、体勢を崩してしまったため、劣勢に。しかし直後、目の前のジャンクが横に吹っ飛ぶ。

レイ「何や!?」

リタ「・・・どうなっているんだよ?これ」

リンタ、レイに襲い掛かっていたジャンクを蹴り飛ばす。それによってレイ、ピンチを脱するも即座に日本刀を拾って別のジャンクと応戦。

レイ「説明しとる暇ない!自分も戦え!」

リタ「え?あ、そうだな。そうしないと、やばそうだ!」

リンタ、自分に襲い掛かってきたジャンクを殴り飛ばす。

ルイ「鏡音リンタ。なして奴がココにおるねん?」

ルイ、目の前のジャンクをいづなで斬り倒してから、その後ろにいるジャンクにも攻撃しつつ、リンタを横目に睨む。

リタ「なあ?影音たち、レンカってココにいるんだよな??」

レイ「雌バナナはこの先や!」

リタ「この先ってことは、この変な奴ら倒さないと行けないってことかよ!?」

レイ「決まっとるやん!」

リタ「完音ちゃんは?あと他の連中もだけど」

レイ「完音とリントと初音ミクオは、先に行っとる。正規どもは待機や!」

ルイ「ちょうどええわ!レイ、デカみかんと二人で連中を抑えろ!その間にウチがいづな、パワーアップさせるさかい!」

ルイ、ケセランパサランを自分の方に呼び寄せる。

レイ「分かったさかい!」

リタ「え?え??ひょっとしてデカみかんって、俺のこと???」

ルイ「他に誰がおるねん!レイ、頼む!!」

レイ「ほなデカみかん、行くで!!」

レイ、リンタの腕をつかみ、そのまま二人でジャンクたちの大群に突っ込む。ルイ、その間にケセランパサランに指示し、ケセランパサラン、いづなの周囲をらせん状にぐるぐると飛ぶ。

ルイ「いづな、ケセランパサラン。頑張れ!!」

いづなとケセランパサラン、発光して互いのエネルギーを交流させる。

ルイ「ええ子や。その調子やで!!」

~小休止~

リント、一人で通路を走っていたが、不意に立ち止まって掴んだままのケセランパサランの残骸を見つめる。

リト「・・・もしかしたらと思ったけれど、やっぱりダメか。ケセラ以上に壊れてる」

リント、少し悲しげにケセランパサランを見つめてため息。

リト「レンカを助けるためにも、力になってくれると思ったのに」

リント、ポケットの中のケセラを取り出し、壊れたケセランパサランと見比べる。するとケセラ、かすかに身動き。

リト「!」

ケセラ、ケセランパサランの残骸の方へ翼を伸ばそうとする。

リト「ケセラ、動けるのか!?」

リント、ケセラをケセランパサランの方へ。するとケセラ、壊れたケセランパサランを翼で覆い、剥き出しの細いコードで互いをつなげる。

リト「・・・・」

ケセラ、しばし動かずじっとしているも、いきなり発光。直後、そのまま勢いよくリントの掌から宙へと飛び、リントの周囲をぐるぐる回る。

リト「ケセラ!折れた翼、治ったんだ!・・・まさか壊れたケセランパサランの残エネルギーを吸収して、自己修復するなんて」

ケセラ、リントの頬にすり寄る。

リト「凄い!ケセラ、そんな性能があったんだな。俺、知らなかったよ」

リント、ケセラを撫でるとケセラ、嬉しそうに再びリントの周囲をぐるぐる。

リト「・・・よし!ケセラ、いいか?あっちでミクオとミユがキョウヤと戦っているんだ。でも二人とも、キョウヤに押され気味で劣勢状態だから、二人のフォローをしてやってほしい」

ケセラ、しかしまだリントから離れようとしない。

リト「俺は大丈夫だよ。この先にレンカがいるから、俺はそっちに行く。でもケセラは、ミクオとミユの方へ行くんだ。いいな?」

リント、ケセラを後ろへ押しやる。ケセラ、一瞬名残惜しそうにリントの方へ近づくも、しかしすぐにそのままリントの命令に従い、通路を逆方向へ飛んでいく。

リト「頼むぞ。ケセラ」

リント、ケセラが見えなくなったところで、自分の掌の上のケセランパサランの残骸を確認するも、すでにデータは完全に消失し、何も残されていない。

リト「ま、そうだよな。ケセラが残エネルギーを吸収しちゃったんだから」

リント、一度後ろを振り返ってから、しかしそのまますぐに前に向き直り、先を急いで走り出す。

次回につづく
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どこに真我は見出されたか

2017年 08月05日 19:19 (土)


今日は暑さが戻ってきてしまったため、過ごしにくい不快な気温となりました。今も扇風機が欠かせない状態だよ。で、今日のおまけ落描きは影音さんのセットだが、この落描き、すごく手抜きで乱雑(とくにレイ)である。それでなくても影音姉弟は、どうも描きにくい傾向なキャラだというのに。

ruirei03.jpg

ケセランパサラン、ミユの指示でバリア展開。光の刃の攻撃からミクオを守る。

クオ「・・・おい」

ミクオ、自分の前にいるリントの肩をつかむ。

クオ「おまえが前に出てどうする!?」

リト「だって・・・」

クオ「最悪俺は消失したとしても、ミクがいれば復活も可能だ。だからおまえがそんな風に俺を庇う必要はない!」

リト「でも、ミクオが消失しちゃったら嫌だ!」

クオ「あのなぁ。今は俺よりおまえの存在の方が重要なんだ。それくらい分かっているだろう!?」

リト「それでも嫌だ!」

クオ「レンカを助けられるのはおまえだけなんだぞ!」

リト「それは分かっているし、俺だってレンカを絶対助けたい!でもそれと同じくらいに、ミクオが消失するのも嫌だ!」

クオ「だったら俺だって、おまえに消失されたら嫌だからな」

リト「でも俺だって、リンがいれば復活は可能だし」

ミユ「二人とも、不毛な会話をしている暇はないぞ!」

ミユ、バリアの向こう側のキョウヤの様子に眉をしかめつつ光線剣を構える。

クオ「ミユ、光線剣の高度をあげすぎだ。少しおさえた方が・・・」

ミユ「バリアはそう長い時間もたない。君たちは今のうちにレンカのところへ行け!」

キョウヤ、バリアの正面に移動。そのまま素早くケセランパサランに手を伸ばす。

リト「あ!」

ケセランパサラン、一瞬にしてキョウヤに握りつぶされて破壊される。それと同時にバリアも消失。ミユ、そのままキョウヤへ斬りかかる。キョウヤ、それを避けると同時にミユを軽々と突き飛ばす。

クオ「ミユ!」

ミクオ&リント、すぐさまミユを助け起こすもミユ、そんな二人の手を払って再び戦闘態勢へ。キョウヤ、光の刃を複数召喚。

クオ「・・・リント。おまえは先に行け」

リト「ミクオ?」

クオ「この状態では、ミユも危ない。だから俺はミユとともにここに残る。だからおまえだけで行くんだ」

リト「でも・・・」

クオ「すぐに俺とミユも追いかける。だから行け!」

ミクオ、リントを反対方向へ突き飛ばすと、そのままミユの方へ走る。リント、ケセランパサランの残骸を拾い上げてから、それでもそのまま前方へ向かって走り出す。

キョヤ「待ちなさい!」

キョウヤ、リントに向かって光の刃を向けるも、ミクオが立ちはだかる。そのままキョウヤ、ミクオを攻撃しようとするも、その隙に後ろからミユがキョウヤを攻撃。キョウヤ、振り返ってミユと戦う。

キョヤ「・・・リント君を、また逃してしまいましたか」

キョウヤ、リントがいなくなっていることを目視して眉をしかめると、召喚した光の刃をミクオとミユに向けて放つ。ミユ、すばやくミクオの横に移動し、ミクオとともに床に伏せるも避けきれず。避けられなかった光の刃を、光線剣で薙ぎ払う。

クオ「ミユ・・・」

ミユ「・・・おかしい」

クオ「何が?」

ミユ「キョウヤだ。奴の戦闘能力が、妙に高すぎる」

クオ「それは奴が本気を出しているからじゃないのか?」

ミユ「それにしても限度があるはずだ。あんな高エネルギーを放出しているなんて、普通に考えればありえないことだ」

キョヤ「何をおしゃべりしているのです?ずいぶん余裕があるようですね」

キョウヤ、再び光の刃を召喚してミユとミクオに向けて放つ。ミユ、ミクオの腕を掴んで横に避けるも、間髪入れずまた光の刃が二人を襲う。

ミユ「・・・キョウヤ!君は一体何者なんだ!?なぜそんな高エネルギーの攻撃が可能なんだ!?」

ミユ、息を切らしつつもキョウヤに問いかける。キョウヤ、そんなミユの質問に笑みを浮かべる。

キョヤ「それを知ったところで、あなたたちの劣勢は変わらないでしょうに。ですが、良いでしょう。せっかくですから、その質問にお答えします」

キョウヤ、一旦光の刃の召喚を止めると、ミユとミクオに真っ直ぐ視線を向ける。

キョヤ「先ほどリンコの消失は、セット契約を結んでいる私にも影響が出ると言いました。それが、今の状態の私なのです」

ミユ「なんだと?」

キョヤ「私はもともとエネルギーのコントロールがうまくできない性質で生まれました。ですからそちらのエリアに最初はリンタ君を使者として送り込むような、回りくどい方法を選択したのです」

クオ「それじゃ、リンコと契約を結んだのは・・・」

キョヤ「確かにリンコと契約を結んだことで、私のエネルギーは安定し、コントロールが可能となりました。もっともそれが目的でリンコとセット契約を結んだのではなく、結んだ後からその事実に気付きましたがね」

ミユ「そうなると、リンコは契約をしたことでデータ強度が強まり、キョウヤは逆に制御されて安定したということか?」

キョヤ「おっしゃる通りです。けれどもリンコが消失した今、再び私のデータ強度は高まりすぎてしまい、エネルギーのコントロールが不可能となりました。私にも、こればかりはどうにもできないのです」

クオ「ちょっと待て。そうなると、貴様はこのままエネルギーを放出し続ければ・・・」

キョヤ「そうですね。おそらく強すぎるエネルギーに器が保てなくなるでしょう。ですが、それが一体なんだと言うのです?最初から望まれて生まれたわけではありませんし、消失するということに、別段恐怖も嫌悪感も私はもっていませんから」

ミユ「・・・なんだと?」

キョヤ「ですので、もうエネルギーを制御する必要も私にはありません。よって私の邪魔をなさるならば、それはすなわちすべてを消失させるということです。リンコがいない今、ミクオ君を生かしておく理由もありませんし、ミユさんに至っては、むしろ最初から邪魔な存在でしたからね」

キョウヤ、光の刃を召喚。ミユ&ミクオ、表情を引きつらせつつも、戦闘態勢。

クオ「・・・ミユ。この空間のシステムに介入は可能か?」

ミユ「!」

クオ「ここはシステムが崩壊しているが、介入できれば形勢逆転も不可能ではない。違うか?」

ミユ「確かにそれが可能なら、キョウヤに対抗できるかもしれない。しかし・・・」

ミユ&ミクオ、光の刃を避けつつ、キョウヤに聞こえないように小声で会話を続ける。

クオ「だったらやってくれ。俺にはそんなことは無理だからミユ、おまえがやるんだ。その間は俺が奴を引き付けておくから」

ミユ「だが、君一人で奴と戦えるのか?」

クオ「俺の中のシュヲのデータが、だいぶ安定してきている。だから何とかなると思う」

ミユ「・・・わかった。できるだけ短時間でやってみせる。だがミクオ、あくまで逃げるのを目的として、攻撃に転ずるな。攻撃に転じても、君に勝ち目はない」

クオ「分かっている」

ミユ、光線剣で壁を破壊し、中からコードを引き出すと、それを強引に端末機に接続。

キョヤ「何をしているのです?」

キョウヤ、ミクオとミユの方へ光の刃を放つ。ミクオ、ミユから光線剣を受け取り、それで光の刃を払う。

クオ「ミユ!頼んだぞ」

ミクオ、キョウヤと戦闘開始。ミユ、端末機を操作してシステムに介入。

次回につづく

切り崩した傷痕の証明

2017年 07月29日 19:21 (土)


じっとりとした暑さが嫌な感じの今日この頃ですが、暑さと戦いつつもPC作業は欠かせない。というわけで、今日のおまけもペン描きイラストで、今回のリンコとキョウヤのセットにて一応全メンバーを一通りUPできました。今後もペン描きはちょろちょろやっていこうと思っていますが、今は暑さの影響で自室でのお絵かきが困難なため、しばらくペン描き部品は出来そうにないな。ちなみにシャーペン落描きは、自室どころかテーブルのない場所でも作成しちゃっていますがね。

rikokyoyasumi.jpg

リト「キョウヤ、レンカは?レンカはここにいるのか!?」

キョヤ「お待ちしていましたよ。リント君。せっかく捕まえたのにあっけなく逃げられてしまって残念に思っていましたが、わざわざ貴方から私のところへ赴いてくれるとは、大変ありがたいですね」

リト「レンカ、いるんだろ?一体どこに・・・」

キョヤ「レンカはココではなく、もっと奥にいますよ。ぜひとも案内してさしあげたいのですが、それには他のお二人が邪魔ですね」

ミユ「邪魔で悪かったな。だがターゲットとなっているリント一人を貴様に会わせるなど、私の立場からして出来ないことぐらいは貴様でも分かるだろう?」

キョヤ「それはそうですね。貴女はゲートキーパーですから。しかしもう一人のゲートキーパーであるシュヲ君はご一緒ではないのですか?」

リト「それは・・」

ミクオ、リントの肩を強くつかみ、首を横に振る。ミユ、それを見てからキョウヤに向き直る。

ミユ「シュヲのことを貴様に話す義理はない。ここにいないメンバーたちがどうしているかなど、貴様には関係ないからな」

キョヤ「・・・確かにそうですが、一人だけ私にも大きく関係しているメンバーがいます。ではシュヲ君はさておき、そのメンバーについて質問です。リンコは一体どうなったのですか?」

リト「!」

キョヤ「リンコとは果ての手前で遭遇し、言葉を少しですが交わし合いました。なぜ彼女が亜種の海にまでわざわざやってきたのか、私にはよくわかりません。彼女には危害を加えるつもりはありませんし、彼女には幸せでいてほしかったのです。ですが彼女は私の目の前に姿を見せたのです」

ミユ「・・・・」

キョヤ「もっとも話し合いは平行線をたどり、決着がつきませんでした。ですので私はリンコに安全な場所に戻るように言い残し、その場を去ったのです。しかし先ほど、異変を感じ取ったのです。リンコに何があったのですか?」

リト「・・・リンコは、消失した」

キョヤ「!」

ミユ「リント!」

リト「ミユ。これはキョウヤも知る権利がある。キョウヤはリンコとセット契約を結んでいたのだから」

ミユ「それはそうだが・・・しかし・・・」

リト「ここに来るためには、ホールを通る必要があった。でもそのホールは施錠されていて、リンコがそれを解除したんだ」

キョヤ「・・・まさか、それではリンコは自らを犠牲にして・・・」

リト「リンコは自分のエネルギー全てを爆発させることで、道を開いた。それで俺たちはこうしてココにたどり着けたんだ」

キョヤ「・・・・・」

クオ「リンコはおまえのところへ俺たちを導いた。リンコはそのために消失した。つまりおまえが原因で、リンコは消失してしまったんだ!・・・秘音キョウヤ。おまえさえいなければ、こんなことにはならなかった。おまえがこんなことをしなければ、リンコは消失せずに済んだんだ!!」

リト「ミクオ・・・」

リント、怒りにまかせて叫ぶミクオを悲痛な表情で見つめる。

キョヤ「・・・そうですか。それは誤算です。私としても、リンコの消失は望んでいませんでした」

クオ「何をいまさら、白々しい!おまえがリンコを追い込んだくせに。おまえがリンコを殺したくせに!!!」

ミユ「ミクオ、少し落ち着け。そう怒鳴ってもリンコが戻るわけじゃない。・・・まあ、君の気持ちは痛いほどわかるが」

ミユ、ミクオを制しつつキョウヤへと視線を向ける。

キョヤ「けれどもそれを聞いた以上、ゆっくりしているわけにもいかなくなりました」

ミユ「なんだと?」

キョヤ「リンコがいなくなってしまったとなれば、私にも影響が出ます。それゆえに時間がありません。リント君、早くこちらに来てください」

キョウヤ、リントの方へ近づくも、ミユとミクオがリントの前に出てキョウヤが接近するのを阻止。

ミユ「リントを貴様に渡すわけにはいかない。それよりもレンカを返してもらおう。レンカはどこだ!?」

キョヤ「レンカはこの先でおとなしく眠っていますよ。だからリント君、レンカのところへ行きましょう」

クオ「リントをレンカのところへ行かせることに異論はない。しかしそれに、おまえを同行させるわけにはいかない」

キョヤ「それでは話になりませんね。リント君一人だけをレンカのところへ行かせても、何も意味がないのです。リント君とレンカの二人がそろい、そこで私がレンカの願いを叶えることで、すべてが終わるのですから」

ミユ「レンカの願いは、貴様の考えるようなことではない!さっさとレンカを返してもらおうか!?キョウヤ」

ミユ、光線剣を構える。キョウヤ、それを見て戦闘態勢へ。ミユ、そのままキョウヤに斬りかかるもキョウヤ、それを後退して避ける。

キョヤ「やれやれ。やはりこうなりますか」

キョウヤ、光の刃を召喚。そのままミユと戦闘開始。

ミユ「ミクオ、リント!君たちは先に行け!奴は私が抑える!!」

クオ「分かった。リント、行くぞ!」

ミクオ、リントの手を取って走り出すもキョウヤ、それを見て光の刃を分裂させ、一つをミクオの方へ投げつける。

ミユ「ミクオ!」

ミクオ、ミユの声によって光の刃に気付き、そのまま地面に伏せて光の刃を避ける。

キョヤ「ミクオ君は行かせるわけにはいきません。邪魔は困ります」

キョウヤ、光の刃を頭上に掲げると、それを合図に天井全体に光の刃が一斉に出現。

ミユ「・・・なんだと?」

ミユ、その光景に愕然。ミクオ&リントもそれを見て茫然。

キョヤ「私には時間がないのです。さあ!行きますよ」

キョウヤ、ミクオに光の刃の切っ先を向けると、一斉に天井の光の刃たちがミクオに襲い掛かる。

リト「ミクオ!!!」

次回につづく

仮借ない捨て身の熱風

2017年 07月22日 18:03 (土)

本当に毎日暑くてしんどい日が続いているけれど、とりあえず今日はボカロストーリーを更新です。で、今日のおまけは引き続きペン描きバージョンのイラストで、今回は影音姉弟のセットです。この二人は黒ばっかりで描くのが面倒だけど、最初からそれは承知だったし、それでも黒髪ボカロを扱いたかったからね。

ruireisumi.jpg

リタ「キョウヤー!いないのか?おい。キョウヤってばー!!」

リンタ、廃墟のエリアで瓦礫を乗り越えつつ、キョウヤと遭遇した場所に向かう。

リタ「えっと。確かこっちだったな。おーい!キョウヤ~!!」

リンタ、目的地へ到着。しかし周囲に視線を巡らせるも、キョウヤの姿はない。

リタ「・・・キョウヤの奴。ここにはいないのか?・・・あ!」

リンタ、ひび割れた柱に身をひそめている黒い影が動くのを目ざとく見つける。

リタ「見つけた!こんなところに隠れて・・・あれ?あんた、確か・・・」

リンタ、漆黒のローブの人物の目の前まで移動し、それがキョウヤでないことに気付く。

リタ「あんた、キョウヤの知り合いだよな?・・・って、逃げるなってば!」

漆黒のローブの人物、逃亡しようとするも、リンタが進行方向へ先回りする。

リタ「キョウヤ、ココにいないのか?それならあんたでもいいや。レンカは何処にいるんだよ?なあ、教えてくれよ!」

リンタ、漆黒のローブの人物に詰め寄る。漆黒のローブの人物、一歩後退するも後ろは壁なため、そのまま身動き取れず。

リタ「キョウヤはレンカをあのエリアからこっちに連れてきたんだろう?俺、レンカのエリアに登録されている他の連中と会ったんだ。それでキョウヤがレンカを攫ったって聞いた。だからレンカ、キョウヤと一緒なんだろ?違うのか?」

漆黒のローブの人物、無言のままで返事をしない。

リタ「・・・あんた、ひょっとして声出ないとか?喉やられてるのか。じゃあ、筆談は?」

リンタ、近くにあった小さい瓦礫をつかみ、それを差し出す。

リタ「俺はキョウヤには恩があるから、キョウヤに危害を加えるつもりはないぜ。でもレンカのことは放っておけない。レンカも俺にとって恩人だし、それ以上の存在でもあるからさ」

漆黒のローブの人物、リンタが差し出した瓦礫に、そろりと手を伸ばして受け取る。

リタ「あんたはキョウヤの仲間なんだろ?・・・って、あんたって呼ぶのもあれだな。名前は?」

漆黒のローブの人物、しゃがみこんで地面に文字を書く。

リタ「捨・・・音?すてね??変わった名前だな」

漆黒のローブの人物、リンタの言葉にぶんぶん首を横に振る。

リタ「え?すてねじゃないのか?じゃあ、何て・・・ん?しゃおん。へえ。捨音でしゃおんって読むのか」

リンタ、地面に書かれた漢字と平仮名を見比べる。

リタ「じゃあ、あらためて捨音。キョウヤとレンカは何処にいるのか教えてくれないか?捨音は知っているんだろ?」

捨音、しばし考え込んでじっとしているも、やがて立ち上がると、リンタを手招きする。

リタ「教えてくれるのか?やった!」

リンタ、歩き出した捨音の後を急いで追いかける。そのまま二人、廃墟の建物の奥へ進むと、やがて突き当たった壁の前で立ち止まり、捨音がその横にある壁を指さす。

リタ「・・・黒いこの穴。ひょっとしてホール?」

捨音、こっくりとうなずく。

リタ「このホールの先に、キョウヤとレンカはいるんだな?」

捨音、再び頷く。リンタ、それを見て捨音に向き直る。

リタ「ありがとな。あんたにも感謝するよ。捨音」

リンタ、捨音の手を軽く握る。直後、慌てて捨音、リンタの手を振り解くもリンタ、一瞬茫然と立ち尽くす。

リタ「・・・あれ?今、何か・・・。捨音、あんた・・もしかして・・・」

捨音、じりじり後ずさると、そのままリンタをホールへと突き飛ばす。そしてそのままいっきにその場から走り去ってしまう。

~小休止~

クオ「なんだ?何もないぞ。この空間は一体・・・」

リト「ミユ。ここもまた何かトラップがあるのか?」

ミユ「どうだろうな。しかし妙だな。トラップがあるなら、それなりにケセランパサランも反応しそうだが」

クオ「ケセランパサランは、残りその一匹だけか?」

ミユ「ああ。ルイとレイのところに残してきたのも含めれば、二匹だがな」

リト「・・ケセラが無事だったら、良かったんだけど」

リント、ポケットの中のケセラに視線を向ける。

ミユ「とにかくココがどんな空間なのか分からないから、まずは私から行く」

ミユ、一歩前進。途端に周囲の空間にビジョンディスプレイが出現。それとともに真っ白だった空間にさまざまな光が入り乱れる。

クオ「なんだ!?この空間は」

リト「うわっ!ディスプレイがあちこちにある。でもこれって、トラップじゃないよな?」

ミユ「トラップではない。このディスプレイは、情報系統の統合といったところか。つまり・・・」

キョヤ「ここは司令塔のようなもので、コアとも呼べる場所です。もっとも情報は入り乱れ、それを制御する術もない破壊された空間ですがね」

ミユ「!」

ミユ&ミクオ、前方から歩み寄ってくるキョウヤの姿を見て、戦闘態勢へ。リント、思わずキョウヤの方へ身を乗り出しそうになるも、ミクオに阻止される。

キョウヤ、そんな三人の様子を眺めつつ、冷笑を浮かべてみせる。

次回につづく

そこに在ることを知ることで

2017年 07月15日 17:36 (土)

連日の暑さに辟易しつつも、今日もそれでも我慢しつつ、PC作業をしております。で、今日のおまけは前回に引き続きペン描きイラストで、リントとレンカの直接亜種のセットです。

ritolekasumi.jpg

レン「リン、ミク姉。マスターからの伝言だけど、ミユ姉とは連絡がついたみたいだよ」

リン「・・・良かった。通信、つながったんだね」

レン「でもあくまでミユ姉がマスターの通信を受けただけで、返事はないみたいだ。一応マスターのメッセージをミユ姉が確認したことは間違いないみたいだけど」

ミク「それだと、ミユたちの状態はマスターにも分からないってこと?」

レン「たぶんそうだと思う」

リン「そんな・・・リト君、まだ普段の状態と違っているみたいなのに」

ミク「クオもそうみたい。・・・こんな重苦しい気持ち、初めてだわ」

レン「だけとリントもクオ兄も、無事ってことは確かだろ?リンとミク姉がそう感じているんだから」

ミク「・・・それはそうだけど、でも・・・」

レン「それから鏡音家のことだけど、どうもホールっていうのが出た影響で、半壊しちゃったみたいなんだよね。俺と黒バナナが異変に気付いて戻った時には、もう中に入れなかったし。それでマスターが鏡音家については全部データを復元してくれるって」

リン「そうなんだ」

レン「うん。だからミユ姉たちがレンカを連れて戻ってきたら、すぐに今まで通り普通に鏡音家に戻れるよ」

リン「そっか。・・・良かった」

レン「それからもう一つ、今からマスターがこっちにスコアを転送するって言っていた」

ミク「スコア?」

リン「スコアって、楽譜だよね?どうして?」

ミク「なんでこんな時にスコアを転送してくるのかしら?今、とてもじゃないけれど歌の練習をするなんて出来ないわ」

レン「それが、どうやら練習じゃないみたいなんだ」

リン「え?それなら、いきなり本番?でも・・・」

レン「よく分からないけれど、そのスコアはちょっと特別で、リンの白物体Xを使えって言ってた」

リン「ふうりを使えって、どういうこと?ふうりは通信ならできるけれど」

ミク「・・・通信と歌。それって、関係あるかもしれないわ」

レン「ミク姉?」

ミク「ふうりを使うっていうことは、たぶん歌を通信しろってことよね?」

リン「そうか!リンたちの歌声で、レカちゃんを助けろってマスターは言っているんだよ!!」

レン「え?」

リン「ほら!リタ君がリンたちのエリアに来た時、レカちゃんが閉じ込められていた光の柱。あれ、レカちゃんの声とリト君の声でゆらぎが生じて、それをミユちゃんとミー君が攻撃して壊れたじゃん!」

レン「あ!そっか。そうだった。そんなこともあった。でも、それでレンカを助けることになるのか?」

リン「分からない。でも、リンたちの歌声があっちに届くことで、何か影響があるかも。あの光の柱って、リタ君の力じゃなくてキョウヤって人の力なんでしょ?それなら・・・」

ミク「そうね。可能性としては、確かにあるかもしれない。少なくともレンカちゃんはたぶん自由を奪われている状態だろうし、それならキョウヤって人が光の柱にレンカちゃんを閉じ込めている可能性は高いわ」

リン「リト君やルイちゃん、レイ君はあっちにいるけれど、それにリンとレンの声が合った方が断然エネルギーが高くなるよ。それにミクちゃんの声だって、ミー君やミユちゃんに影響があると思う」

レン「つまりそれって、俺たちの声があっちのメンバーに役立つってことだよな?」

ミク「歌を転送することで、私たちもミユたちのフォローができる。そしてそれが、レンカちゃんの救出に繋がるかもしれない」

ミク、少し高揚してリンとレンに視線を向ける。リン&レン、そんなミク同様、高揚した様子で大きく頷く。

リン「あ!スコアが来た!!」

リン、目の前に現れたディスプレイスコアに注目。同じくミク、レンの目の前にもスコアが出現。

ミク「・・・これ、メロディラインがすごく単純だわ。これならすぐに歌えるわね」

レン「うん。同じメロディの繰り返しだし、いわゆるサビしかないって感じだ」

リン「マスター、きっと急いで作ったから時間がなかったのかも」

ミク「でも簡単だから、歌いやすいことは確かよ」

レン「難しいよりは簡単に歌える方が、今は確実にありがたいね」

リン「でもこれだと、短いからすぐに終わっちゃうよ」

ミク「だったら繰り返せばいいのよ。もともと同じメロディの繰り返しだしね」

レン「いつまで?」

ミク「そうね。少なくともレンカちゃんの無事が分かるまで。レン君、レンカちゃんのことはわかるでしょ?」

レン「うん。レンカに変化があれば、分かるはずだ。リンやミク姉がそうだったみたいに」

リン「ふうり、お願い!リンたちの歌声を、ミユちゃんたちに届けて!」

リン、ふうりを三人の中央に移動させる。

ミク「それじゃ、いくよ!」

リン&レン「「うん!!」」

三名、一斉に歌い始める。ふうり、その歌声をミユのケセランパサランへ転送。

次回につづく